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2017.04.04 Tuesday
親同伴の入社式
NHKのテレビニュースで、あるIT企業が親を同伴させて入社式をやっていた。
隔世の感がある。 そのニュースが、こんな非常識な会社があるということなら納得だが、そうではなく、ごくごく普通にこういう企業もある、という紹介だったのだ。 中で親のメッセージを子どもが読むということもやっていた。 数年前にある上場企業の人事の人が、最近は親が子どもの入社に対していろいろ言って困る、ということを言っていた。 この数年で事態が変わったんだろう。 ブラック企業とか、電通の問題とかあって、就職先が心配になる親もいるのだろう。 子どもの方も親に頼るのかもしれない。 企業側もそこがあるから、心配ないという演出をしている。 父親が多かったのも驚いたのだが…。 そこにマスコミが乗ったということだ。 もちろん、それが珍しいからニュースになる。 そんな会社は珍しいのは事実。 これがあと十数年経って、どうなるのかわからない。 ぼくは子どもの入園式、入学式に出たことはないが、十数年年下の世代なら、出る人は多かった。 90年代後半に彼らに聞くと、「父親もたくさん来てますよ」とのことだった。 会社も便利になって、半日単位で休暇を取れるようになったりした。 そして今は普通の出来事になっているようだ。 してみると、この現象はどう見たらいいんだろうか。 親離れができなくなってきたのだろうか。 子離れができなくなってきたのだろうか。 会社がアブナイ場所になってきたんだろうか。 今のオトナの入り口は22歳だが、そこはまだ子どもという扱いになってきたのだろうか。 ニュースで取り扱うようになったということは、ある意味で認められたということだ。 これが毎年社数が増えて、そのうち入社式には親の席ができるのかもしれない。 そんな時代にはなってほしくないが…。 |
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