考えたこと2

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Sound inn "S"
BSを見ていたら、サウンド・インSのメモリアル番組をやっていた。
2012年にこの番組のことを書いた。
尾崎紀世彦が亡くなった時。

当時の有名な海外アーティスト、ジョージ・ベンソンやスティービー・ワンダー、ケイト・ブッシュなどのVTRが流れて、当時よく登場していたミュージシャンや制作側の人たちが並んでいた。
歌手では松崎しげるやサーカス、タイム5など。懐かしい顔があり、ライブで演奏も披露していた。
見ていると、音楽性の高い番組だったと思う。

伊東ゆかりが一時司会していたのを思い出した。
本当にきれいだったなあ。

制作側では、服部克久や前田憲男がいた。
亡くなったジャズピアニストの世良譲も、VTRで美空ひばりの歌うスタンダードを伴奏していた。
タバコを灰皿に置いて伴奏する、という今ならありえないシーンもあった。

セイコー提供だから、Sound in "S"。SはSEIKOのSだったのだろう。
グランドピアノの回りがテーブルになっていて、そこで世良譲がピアノを弾く場面が印象的だった。

全てライブで生演奏。主にジャズやポップスのスタンダード曲などを歌う。
よくこの番組を毎週やっていたと思う。
カラオケなど考えられない。
お金があったんだろうなあ。

前田憲男がVTRを見て、「つくづく、マジメに仕事をしておいてよかった」と言っていた。
「マジメでなければ、今反省しないといけない」と付け加えたのは、今の歌番組を批判して言ったと思うのは、考えすぎだろうか。

ジャニーズとAKB、エクザイルを並べておいて、カラオケで歌番組が成立する。
やってる音楽自体の年齢が下がってしまった。
もちろん、出ている方の年齢も下がっている。

サウンド・インSのような、生演奏のライブ形式で持ち歌でない歌を歌うという番組はムリだろう。
必然的に出演者は限られる。
毎回、音楽監督が編曲に凝って、出演者がコーラスをやる。
服部克久や前田憲男はたくさんの時間をこの番組に割いていたんだろう。

そういう手をかけた音楽番組は今はミュージックフェアくらいか。

サウンド・インSは本当にいい番組だった。
こんな手のかかった番組は、もう作られないだろう。
Sは昭和のSだと思う。

こういう番組を毎週放送できたというのは、昭和の高度成長時代だったからかもしれないなあ。



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