考えたこと2

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サービス業の生産性
日経ビジネスに、サービス業の生産性についての記事が出ていた。
製造業はグローバル化の影響をモロに受けるが、サービス業は現地でないとできないから、これからはサービス業が増えると思う。
そして、これからの日本は、サービス業の生産性を上げないとイケナイという。
実際、日本のサービス業の生産性はアメリカに比べて低いとも聞く。
でも、サービス業の生産性をどうやって測ったらいいかというと、難しいと思う。

サービスというのは目に見えないものが基本だ。
製造業だって、モノを作って売っているだけではないが、サービス業となると、形のないものがほとんどだから、生産性のどこがどう、というのが難しい。
また、製造業と違って、比較がしにくい。
全く同じものというのは場所をが違っても存在するが、全く同じサービスというのは考えにくい。
相手が変われば、違うサービスを望まれることもあるし、それに対応するのがサービス業でもあるからだ。

だから、どうやってサービス業の生産性を上げることができるか、が問題になる。
最初の問題に戻ってしまった。

サービス業の生産性というのは、難しいということだ。

サービス業そのものも、定義しにくい。
どこからどこまでが一般的なサービス業なのか、というのは難しい。

日本標準産業分類では、「宿泊設備貸与業,広告業,修理業,興行業,医療保健業,宗教・教育・法務関係など,非物質的生産物(サービス)を生産するあらゆる業務」というふうに書かれている。
要は、形のないものを主体に商売しているものは、みんなサービス業になる。
広告業などは、広告するものはもともとあって、それをどう売るかというところを考えて、それをサービスとして売っているわけだから、りっぱなサービス業になる。
興行業も、箱モノは設備としてあって、そこで何をやるか、というところだから、サービス業だ。
教育も学校という箱モノの中身が主体で、児童、生徒、学生に何を、どうやって教えるか、というところだから、サービス業だろう。

共通しているのは、サービスを受けるのは人間で、その満足度も付加価値になるということだ。
その付加価値は広告や興行なら売れ行きであったり、教育なら成績であったり、客観的な指標はある。
しかし、違ったサービスを受けていたら、どうなっていたかという比較ができない。
これが難しいところだ。

ある人が大学に学費80万円で行って、4年で出て一部上場企業に就職した。
でも、その人にもう1回違う大学に行って、結果はどうなるのかと聞いてもそんなことはできない。
人生は一回、やり直しは聞かないからだ。

だから、付加価値の質が評価できないということになる。
客観的指標で代行しようとしても、人が絡むから、それだけでなく、満足度というわけの分からないものも入ってくる。
同じ大学を出て、同じ所に就職できても、AさんとBさんでは評価は違うだろう。
満足度は客観的には測れない。
主観が入ってくるのだ。

記事にも出ているが、サービス業の生産性を上げないとイケナイということはわかっているが、それをどうやって上げるのかと言われると、みんな思考が止まる。

それがサービス業の生産性の一番の問題だ。
これは難しいぞ。

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