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2015.12.09 Wednesday
葬式
昨日お通夜、今日葬式に出席してきた。
一時はそういうことが仕事、という時期もあったが、今回はプライベート。 キリスト教の式だったので、とても簡素でよかった。 わけの分からないお経もないし、焼香もない。 その代わり、みんなで楽譜を見ながら賛美歌を歌って、牧師の話を聞く。 牧師は生前の故人のこともある程度知っており、家族の話も聞いたうえで話をしているようだ。 そのあたりが、仏教よりもマジメだ。 戒名で金を取るのと比べたら雲泥の差。 献花をして、一礼して終わり。 スッキリしていてよかった。 この歳になると、だんだん自分の番が近づいてきたなあ、と思う。 祭壇の写真を見ながら、あそこに自分の写真があることを想像する。 わりと無理なく想像できるところをみると、そういう時期になったと思う。 ぼくは仏教なので、キリスト教はムリ。 別に望んで仏教になったわけではないが、わざわざそれを変えるというのもめんどくさい。 その程度の理由。 人間、そういう想像ができるところが面白い。 自分の葬儀の時にはどんなふうだろう、と思う。 死ぬ年にもよるが、親の死んだ年が大体の基準になると思う。 父は75歳で死んだので、あと16年ちょっと。 なるほど、あと16年あるのか…。 そう思うと、あれこれ考えるのがバカバカしくなった。 16年も生きたら、考えは変わるだろう。 もうどうでもよくなるような気がする。 あれこれ考えるのは、自分がまだ充分に老いてない証拠だと納得した。 以前はBGMにこの曲をかけてほしいとか、考えたこともあったが、あれはもっと若かったからだろう。 年をとるのを、「枯れる」というような表現をすることがあるが、そういう感じになれば、俗世間のことは気にならないのかもしれない。 枯れるにはまだ早いと思うが、心境だけはそうなりたいと思った。 |
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