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2015.03.29 Sunday
セルジオ越後の批判
現役時代を知っている人は、もう50代になるか。
セルジオ越後というサッカー選手がいた。 日経ブラジル人のプロサッカー選手。もちろん、ブラジルでプレーしていた。 現在は日本にいて、サッカー評論家になっている。 そのセルジオが日本のサッカー界を辛口で批判している記事があった。 ぼくも以前からそう思っていたので、得心した。 このところ、日本のサッカーはあまりパッとしないのは事実。 特にやり玉に上がっているのが本田選手。 セルジオはこう言う。 「そうそう、本田に関して思うのは、ブラジル・ワールドカップのあと、日本に帰国しなかったにもかかわらず、なぜ、メディアは批判しなかったのか、ということです。 壮行イベントまでやって盛大に送り出され、日本中から応援され、彼自身「優勝を狙う」と宣言し、しかも大会中に「批判はあとで受けるから、今は応援してほしい」といったコメントまで発していたのに、惨敗したら、チームと別行動をとって帰国しなかった。 これはサッカー選手以前の問題で、人として最低な行為だと僕は思います。こんなことをブラジルでやったら、「口先野郎」とか「逃げ足の早いやつ」といったニックネームをつけられ、マスコミだけでなく、国民からも徹底的に叩かれますよ。」 まるで提灯持ちのように、本田を担ぎあげるマスコミ。 どうもオカシイなあと思っていた。 しかし、そのマスコミのレベルは国民が決めると彼は言う。 「ただ、マスコミの責任について話してきましたけど、そういうマスコミに誰がしたのかと言うと、国民なんです。マスコミというのは、国民を映す鏡であって、結局、マスコミは国民が求める記事を書き、国民はそのマスコミを見たり、読んだりして、メディアは大きくなったわけです。」 マスコミは国民を映す鏡、というのは耳が痛い。 でも、真実だ。 大衆に対してアピールするから、記事になる。 世の中の大多数が、そんなことは報道する価値がない、と言って読まなければ成り立たないのだから。 ことはスポーツジャーナリズムだけの問題ではない。 テレビ、新聞、雑誌…、それらの大部分が大衆に迎合して変な記事を書いている。 これでいいのか…。 |
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