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2015.03.25 Wednesday
卒業式
今日は長男の卒業式。
生まれて初めて学校行事に出席した。 卒業式というのは、別れの儀式だ。 特に、大学の卒業式というのは、学生という身分から社会に出て行くという意味も加わって、別れとともに、旅立ちの儀式になる。 式は淡々と進む。 学部生から始まって、修士、博士と学位記授与。 各学部、研究科の総代1名が学長から授与される。 総代に渡すだけで40分ほどかかる。 その後、学長の挨拶、記念講話と続く。 そして、グリークラブの歌、オーケストラの演奏。 「威風堂々」だ。 クラシックはほとんど聞かないが、この「威風堂々」はいい。 卒業式で聞くと、堂々と一歩を踏み出して未来に向かっていくという感じだ。 小学校から数えると、16年の学生生活。 大学院までいくと、18年になる。 その長かった学生生活に別れを告げる。 今日を最後にもう一生会わない人もいるだろう。 その友たちもそれぞれの道に別れて歩んでいく。 ぼくは大学の卒業式に出なかった。 儀式めいたものがなんとなくイヤだったからだ。 そういう時代の雰囲気だったと思う。 そのくせ、最後に引き払った下宿の何もない部屋で寝袋で寝た。 それに何の意味があったのか、今ではわからない。 たんに学生という自由な身分への未練だったのかなと思う。 3月の終わり。今ごろだったなあ。 結局は、卒業式に出るのがめんどくさかったのかもしれない。 下宿で寝ていたのだ。 今日、卒業式に出て、自分の時はどんなだったろうと思った。 36年前のことだ。 後悔は先に立たず。 威風堂々で、いい卒業式だった。 |
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