考えたこと2

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後遺症
CSI NYというドラマで、失語症が出てくる。

主人公の刑事が撃たれて入院し、回復したのだが、一見普通に生活している。
それでも、簡単な単語が時々出てこない。
本人は出てこないことがわかっているから、医者に相談する。
しかし、脳のことだから、時間をかければ治るかもしれないし、治らないかもしれないという返事。
だんだんと職場の仲間も異変に気づく。
それでも、誇り高い性格の刑事は自分の状況をいえないで悩むというところ。
これがファイナルシーズンだから、最後はその主人公の病気がどうなるか、というところも解決するのだろう。
解決というのは、失語症で刑事をやめるか、それとも治るか、それとも失語症と戦いながら続けるか…ということだ。

ぼくは2008年に脳梗塞をしたが、直後は何ともなかった。
退院してちょっとしたときにどうも言葉がでないということに気づいた。
いろんなケースがあるし、脳のメカニズムはわからないが、しばらくして気がつくのだろう。

ドラマの主人公はマックという。
マックの悩みは深刻だ。
赤とか、青とか、三角形とかそんな簡単な言葉が出てこない。
時々部下の前で説明していて言葉に詰まる。
部下はちょっと怪訝な顔で言葉を補うが、マックの推理や指示は的確なのでまだ疑っていない。
一人、ジョーという女性捜査官だけが気づいている。

こういう脳の異変は難しい。
ぼくも言葉がでないという悩みがあったときには、明らかにいつもより静かだったはずだ。
それでも、回りのみんなは気を使っているのか、それともうるさくなくてちょうどいいと思っているのか、あまり気にしない。
もちろん、それで気分的に助けられたのは事実だし、実際、業務上それほど大きな障害になるわけではない。
ぼくの場合は書く方は何ともなかった(と思う)。

脳梗塞をおこして、身体的に何ともなく、大きな脳の障害もなく済んだのだからラッキーだ。
それは事実。
しかし、MRIを見せてもらったら、脳の中が白くなっているところがある。
少なくともその脳細胞は死んだのだから、何かの機能が失われたはず。
左脳だから、言語野があることは間違いない。
だから、言葉が出なくなる、と考える。
それが正解かどうかはわからないが、それで説明がつく。
だから、悩む。
これは治るのだろうか。
いつかは元通り話せるようになるのだろうか。

ぼくは話せるようになった。
脳の中にバイパスができて、元の機能が回復したんだろう。
1年以上かかったような気がする。
しかし、完全には戻らない。
今でも、時々単なる物忘れではなく、言葉が出てこない感覚がある。

友人にも一人同じような経験をした人がいる。
脳梗塞のあと、言葉が出ないという。
やはりそういうケースはあるのだろう。
その友人もだんだんと出るようになったとのこと。

こういうのは、難しい。
マックのようにどうしても1人悩むことになる。
一見何ともないからだ。

みなさん、ご注意を。




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