考えたこと2

2024.9.24から、今までhttp:で始まっていたリンクが、https:に変わります。申し訳ありませんが、リンクが見られないときは、httpsに変えてみてください。
CALENDAR
<< April 2025 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >>
+RECENT COMMENTS
+CATEGORIES
+ARCHIVES
+PROFILE
+OTHERS
憧れの大リーガーたち
憧れの大リーガーたち ロジャー・エンジェル 集英社文庫

アメリカのスポーツ・ライター、ロジャー・エンジェルが1972〜1976年の大リーグシーズンについて書いた本。原題はFive seasons。
1998年に出た本。中古で買った。

この人は元メジャーリーガーではない。
雑誌の編集者だ。
お父さんは弁護士でありながら、セミプロチームの投手だったらしいが…。

ニューヨーカーという雑誌に発表されたコラムを1冊の本にした。
毎日の試合について書いているのではない。
その年のワールドシリーズや、関わった関係者などを通して書いている。
約5年ずつ、全部で6冊書いている。
これが1962年から1990年までのメジャーリーグの記録になっている。

アメリカの野球好きは、単なるトラキチというようなものではない。
野球そのものが好きなのだ。
哲学的ですらある。

野球というスポーツは特異なスポーツである。
守っているときには絶対に点は取れない。
ボールではなく、人が得点源。
おまけに、4月から10月までの7ヶ月間、ほとんどの日に試合がある。
こんなスポーツは他にはない。

今から40年前の事だが、全く古いとは思わない。
それが野球そのものの事を書いてあるからだろう。
フットボールに対抗して、ワールドシリーズが10月の寒い時期にナイトゲームで行われることなども書かれている。
テレビ中継で見られる人は増えるが、球場に通うファンはどうなるのかということだ。
彼は、やっぱり、球場に行って実際のゲームを見るファンを大切にすべきだという。
そして、自分が小さい頃に野球に連れて行ってもらったことを書いている。

そういう原体験が、彼の文章にはあふれている。

こういうエッセイが出てくると、日本の野球も本物になるんだろう。

まだまだメジャーリーグには追いつけない。

そんな本だった。
| | | 00:39 | comments(0) | trackbacks(0) |

コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://hdsnght1957kgkt.blog.bai.ne.jp/trackback/235205
トラックバック