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2012.02.18 Saturday
TSUTAYA
TSUTAYAの会員証が切れてだいぶ経つ。
ちょっとCDを探しに行って、再度会員になった。 ここ2,3年、行っていなかったが、TSUTAYAもここ数年でだいぶ様変わりしたような気がする。 まず、韓流のDVDが多い。 こんなに増えたかとおもうほど多い。 テレビのドラマが何巻も並んでいる。 韓流ドラマが流行るのは、昔の日本のドラマに似ているからだと勝手に思っているのだが、それにしてもやたらと多い。 ファン層が拡大し、中高年から若い人も取り込んでいるらしい。 そういえば、韓流スターというのは、美男美女が多いかもしれない。 今の日本では、たいして「ハンサム」「美人」というような人は少ないと思う。 しかし、TSUTAYAの本当の脅威はインターネットだ。 イオ光やフレッツ、ケーブルテレビなどで映画の配信サービスをやり始めているので、DVDのレンタルが減っているし、iTunesやアマゾン、Moraなどで曲を配信しているので、CDのレンタルも減っているだろう。 もちろん、ニコニコ動画やYoutubeに違法にアップされるドラマもある。 楽曲のクラウドサービスというのも始まった。 これがレンタル事業を直撃するはずだ。 一世を風靡したレンタル業界も、アップルに代表されるネットの利用技術にやられてしまう。 TSUTAYAも、オンライン事業や、DVDを配達するなどの手は打っているが、やはり苦しいと思う。 こういうのを見ていると、今や「モノ」を扱う商売はシンドイのかなと思う。 実際、親会社のカルチャーコンビニエンスクラブは上場廃止し、TSUTAYA事業は赤字だ。 今やTポイント事業が収益の柱。 Tポイント事業というのは、利ざやをかせぐ商売。 貯めたポイントを使うときに、ちょっとお金をもらう。 会員取得のために、TSUTAYAをやっているのかもしれない。 Tポイントがもらえたり、使えたりする店が複数あるというのが、その店だけのポイントと違うところだ。 映画館やコンビニ等でも使える。 しかし、どんどんビジネスが虚業化していくような気がする。 そのうち、Tポイントももっとうまい仕組みが出てきたら、取って代わられる。 ものづくりはもう苦しいということが言われている。 パナソニック、NECやTDKなどの電機メーカーのリストラが言われている。 経営を考えた時、コア・コンピタンスというものが重視される。 コア・コンピタンスとは、本質的な強みのことだ。 日本の強みは、まさにものづくりにあったと思う。 いろんなラッキーが重なったのかもしれない。 ものづくりにかまけて、他のところはダメだったかもしれない。 話がそれたが、もう一度、強みを活かすことを考えてみてはどうだろうか。 ぼくが古いのだろうか。 アップルのように実際には設計だけで、実際のものづくりはしない、というようなビジネスモデルは合理的だと思う。 デジタルになって、細かいすり合わせが不要になったから、日本メーカーのように一貫生産するところは不利だというのもわかる。 しかし、どこかにもう一つ解があるのではないか。 アップルの成功をマネしていたらアップルは超えられない。 アップルがマネしたのはソニーのウォークマンだろう。 しかし、作ったのはiPodだった。 ものとしてのiPodは、さほどびっくりするほどのものでもない。 しかし、それをネットとつなぎ、楽曲をデーターとしてネットで売るという仕組みをつくりあげた。 日本人は楽曲はデーターだと思わなかった。 楽曲はモノであり、作った人、歌った人の魂がこもっている。 だから、アップルのような仕組みを作ることができなかったのだと思う。 そんな気持ちを生かしたものづくりはできないのだろうか。 久しぶりにTSUTAYAに行って、そんなことを考えた。 |
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