考えたこと2

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悪筆
ぼくは悪筆を読むのがわりと得意だ。

最近はワープロになって、ほとんどその機会はなくなったが、ワープロが普及するまでは結構あった。

中でも、思い出すのはファックス。
悪筆で字が小さくその上ファックスで送られると、読むのが難しくなる。

一度、どうしても意味がわからない、と持って来られたものがある。
そこには、「イロハ的なお願いですが、できればXXを持ってきてください」と書いてある。
イロハ的という言葉は、意味としてはきっと「ごく初歩的な」という意味だろう。
しかし、イロハ的なお願い、というわりには、XXを持ってきてください、というのはオカシイ。

ファックスを持ってきたヤツは、別に本題ではないのでええと思うんですが…、と言っていた。

悪筆を読むときは、「たぶんこうだと思う」というのを取り去らなくてはならない。
しかし、持ってきたヤツが「イロハ的だと思う」という事を言い、確かに「イロハ的」と書いてある、と思ってしまった。
そう思うと、「イロハ的」としか読めない。
しかし、「イロハ的」という言葉をわざわざ創作して書くというのも、どう考えてもおかしい。

しばらく頭を白紙にしてよく見ると、わかった。
最初の字は「イロ」ではなく一文字で、「個」の略字である。
略字の「個」は、偏がにんべんでつくりが口になるから、カタカナの「イロ」と読める。
続く「ハ」は人の字が離れて書かれているので「ハ」と読める。
したがって、「個人的」が「イロハ的」となってしまったのだ。

説明すると、なるほど!、と納得された。

しかし、「イロハ的」という新しい言葉もなかなか味がある。

おそらく、「個人的」が正解だと思うが、ひょっとしたら「イロハ的」だったのかもしれないなあ。

ワープロ時代になって、こういう楽しみがなくなったのは、残念だ。


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