考えたこと2

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キリギリスの時間
キリギリスというと、イソップの童話を思い出して、あまりよくない印象がある。

ご存知、アリとキリギリス。
キリギリスは夏のあいだ歌って楽しく過ごす。
アリは夏の間ずっと働く。
冬が来て、食べ物がなくなったときに、アリは夏にためた食べ物を食べるが、キリギリスは飢えて死んでしまう、というお話。

キリギリスは夏に楽しんだ分、冬に苦しむ、というか、死んでしまう。
備えよ常に、という教訓だろう。
勤勉を良しとする、という教訓でもある。

しかし、勤勉は常に良いのだろうか。

最近の若い人によると、この話は夏に働きすぎたアリが過労死して、キリギリスは残された食料を食べて冬を過ごす、ということになっているらしい。
新しいバージョンだ。

この話も一理ある。
何事もやりすぎてはイケナイ、ということだ。

実際、働きすぎて過労死する人がいる。
英語には過労死にあたる言葉がなく、”karousi"と表記されることもある。
アメリカやイギリスでは、過労死する人はいないのだろう。
(もちろん、よく働く人はいるが、日本と違って高給取りほどよく働くという傾向があるらしい。)
日本の過労死は、金のためというより、働かないとみんなに迷惑をかけるというような動機が大きい。
追い詰められる、という感じがある。

ぼちぼち、日本でもキリギリスを再評価してもいいのではないか。
実際、若い人のアリとキリギリスは既にそうなっている。

ぼくの感覚では、アリの意見が正しいと思う。
しかし、時にはキリギリスの時間を持つことが、長く働くためには必要だ。

時にはキリギリスのように、歌って、遊んで、楽しく毎日を過ごす…、そういう時間を持つことが必要だと思う。

そうしないと、いきなり定年を迎えて、どうしていいかわからなくなる。
楽しく時間を過ごす術を身につけるためにも、キリギリスの時間はあったほうがいい。

キリギリス万歳。



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