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2011.11.27 Sunday
ロカールの法則
CSIという鑑識のドラマで出てきた言葉。
捜査官が、「ロカールの法則だ。何か見落としている」と言う。 犯罪学の初歩らしい。 これをWikipediaで調べると、 ロカールの交換原理とは、とある異なる物体が接触する時、一方から他方へその接触した事実を示す何らかの痕跡が必ず残されるという原理。ロカールの法則とも呼ばれる。エドモンド・ロカールにより提唱される。 と説明されていた。 エドモンド・ロカールを調べると、彼の言葉が引用されている。 「彼がどこを踏んでも、どこを触っても、立ち去っても、無意識であったとしても、それらは彼を陥れる沈黙の目撃者としての役目を果たす。指紋や足跡でなく、彼の髪、洋服の繊維、彼の壊したコップ、彼の残した工具の痕、引っ掻き傷、彼が沈着させたり受け取った血や精液などである。これらは、彼を陥れる沈黙の目撃者となる。これらの証拠は決して健忘しない。現在の感情により混乱をきたすことはない。人間の証人のように居なくなることもない。真実の証拠である。物理的な証拠は誤解せず、偽証もせず、完全に消し去ることもできない。唯一人為的ミスによる発見によりその価値が下がるのみである。― エドモンド・ロカール」 今でも、科学捜査の基礎となっているらしい。 1877年生まれ、1966年没だから、DNAが犯罪の立証に使われる前である。 なるほど、素晴らしい。 指紋に始まって、靴跡やタイヤ痕、残された血痕、引っかかって抜けた毛髪、カーペットなどの繊維、爪先に残った皮膚、車の塗料などから犯罪者が特定される。 そして、たくさんのものが既にデーターベース化されている。 ドラマに出てくるように、車の車種や塗料、繊維の種類、靴のパターン、タイヤ痕などがデーターベース化されているのかどうかはわからないが、指紋はAFIS(Automatic Fingerprint Identification System)というシステムが実在する。 銃のデーターベースもよく出てくる。 弾丸に残る線条痕を特定して、凶器の銃を見つけるというパターン。 どの程度のデーターが入っていて、どこが管理しているのか、それはわからないが、銃を販売するのならそれくらいはしてほしい。 アメリカ人は何でもデーターベースにするのが好きだ。 以前話をしていて、あれも、これもデーターは残っている、ということを聞いた。 工場で作ったものの話だ。 とりあえず残しておけば、いくらでも後でチェックすることはできる。 何も考えず、とりあえず全部とっておくというのは正解だ。 その考え方があるからこそ、ロカールの法則も有効になる。 科学捜査というものが、どれだけアメリカで一般的になっているかわからないが、ロカールの法則とデーターベースはセットだと思う。 |
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