考えたこと2

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単位系
単位は便利だ。
それ自体が計算の方法を表している。

km/hという速度の単位は、距離(km)を時間(h)で割って求められる。

もしも求める答えの単位がm/秒であれば、kmを1000倍して、時間を秒になおすだけだ。

最近は力の単位はややこしい。
kgf(キログラム・フォース)がN(ニュートン)になった。
1kgfは9.8Nである。
これはこう覚えるしかない。
最近の中学生、高校生はニュートンの時代。
これはSI国際単位系と呼ばれるもの。

今ではmb(ミリバール)も使わない。
hPa(ヘクトパスカル)という。
1mbは1hPaと同じだから、言い換えるだけでいい。

ぼくらは昔の単位で習った。
ニュートンやパスカルは出てこない。

日本人はわりと積極的に新しい単位系を受け入れている。

明治にメートル法に切り替えたし、今回のSI国際単位系への切り替えもした。
尺や寸という単位はもうほとんどわからない。

実際には単位系を変えると、生活上の不便が起こるし、世代が違うと通じないことが増える。
それでも、こういうことには日本人は鷹揚だ。

今回のSI国際単位系への切り替えは、1999年くらいから段階的に実行された。
技術系の会社の人は、みんな当時図面の書き換えが大変だったと思う。

世界では未だにマイルやポンド、インチなど独自の伝統的な単位をが流通している国もある。
アメリカやイギリスはそうだ。
直感的にわからなくなる、というのが切り替えが遅れる理由だろうが、単位系は文化の一部でもあるからだろう。

新しい単位系になるほど、合理的な考えに基づいて決められている。
ぼくらには合理的であるほど素晴らしい、という考え方がしみついている。

それが、西洋の新技術をキャッチアップする、という国策に合っていたのだろう。

そのおかげで、目標は達成された。

犠牲になったのは、古い単位を使ってる人たちと、新しい人の意思疎通ができなくなったということだろう。
そういうことはいろんな所で起こっていたのだと思う。

ぼちぼち、伝統的な日本文化で、近代化によって捨ててきたものを、思い出してもいいのではないかと思う。

年をとってきたのだろうか…。


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