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2011.01.27 Thursday
仕事をすること
ぼくらの時代は、ある年齢になったら、仕事をするものだった。
もちろん、女性はそれ以外の選択肢もあったが、男性の場合はそうだった。 それ以外の選択肢はなかった。 その中で、何になりたいかという夢を見た。 失われた10年というが、今の30代の人たちは本当に気の毒だ。 生まれたときが悪かったという言葉ではすまされない。 そこでいったん、この「仕事をする」という事が当たり前ではなくなった。 フリーターとかニートとか呼ばれている人たちが増えた。 バブルが崩壊して、やむを得なかった。 今の若い人には信じられないかもしれないが、本当に仕事をするのが当たり前だった。 昭和50年代後半、オイルショックとはいえ、完全失業率は2パーセント台。 先進国の中でもダントツに低く、まだまだ日本は強かった。 今は完全失業率が5%台まで上がった。 だが、新卒はもっと高いだろう。 そんな風にして、仕事をすることが当たり前でなくなっていく。 西洋の国々は早くからそうだった。 アメリカの映画を見ていると、「お前はクビだ」と言われたら、その日のうちに段ボール箱に私物をまとめて、会社を出て行くシーンがよくある。 完全失業率が高くても、そういう社会ならやり直しがきく。 すぐにクビにできる、ということはすぐに雇えるということでもある。 すぐにクビにできないと、恐くて雇えない。 だから、日本では派遣や請負という人が増える。 10万人以上の新卒が仕事をあぶれる時代。 ぼちぼち考え直さないといけないのではないか。 それでなくても、年金や保険のシステムは破綻しようとしている。 日本国債の格付けが下がったという。 えらいことにならなければよいが…。 |
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