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2011.01.09 Sunday
決めゼリフ
時代劇のヒーローというと、誰を思い出すだろうか。
遠山の金さん、大岡越前、水戸黄門、鬼平(長谷川平蔵)、銭形平次、丹下佐膳、眠狂四郎、鞍馬天狗、清水の次郎長、桃太郎侍…。 ぼくらは小さい頃から、彼らになじみがあった。 大きくなって、再放送で夕方見たりしたのは、遠山の金さん。 中村梅之助がやっていた。 今の30代くらいまでは、ヒーローのどれかは知っているかもしれない。 しかし、20代になると、もうほとんど知らないだろう。 大部分の時代劇のストーリーは簡単だ。 勧善懲悪というやつ。 いつものパターンで始まり、誰かが悪役に陥れられたり、殺されたりする。 そして、それをヒーローが調べて、大団円。 ここが見せ場。 遠山の金さんなら、悪役が言う。 「金などという遊び人の申すことを、お奉行様が信じるとは…」 そこで、見せ場になる。 「やいやいやい、この桜吹雪が目に入らねえのか」と言って、片肌を脱ぐ。 そこに見覚えのある入れ墨…。 ひれ伏す悪役たち。 水戸黄門なら、「助さん、格さん、もういいでしょう」と言って、印籠を出す。 「このお方をどなたと心得る。先の副将軍、水戸光圀公にあらせられるぞ。皆のもの、頭が高い。」 「へへー」と言って、皆が平伏する。 時代劇には、こういう決めゼリフがあるのが多い。 今思うと、決めゼリフというのは、勉強になった。 古い言葉や言い回しを覚えることができた。 必殺シリーズで、悪役が「そちも悪よのう」というのもあった。 悪役が越後屋になることが多かったので、越後屋というと、悪役ということになる。 漫才でよく使われた。 こういうのが、時代だなあ。 |
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