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2025.07.14 Monday
日本語の「拍」
日本語を話すときに、ぼくらは「拍」を意識しているらしい。
というか、無意識に言葉の「拍」を守って話しているということだ。 これは外国人にとって、理解が難しいポイントだという。 Geminiに聞くと、「拍」の概念を外国人に説明する際のポイントとして、以下の5項目を挙げてくれた。 1.「音の長さの単位」であることを強調する: まず、「拍」は日本語の「音の長さの最小単位」であり、一つひとつの音がほぼ同じ長さで発音されるという基本を伝えます。 2.身近な例えを使う: 音楽のリズムやメトロノーム、足踏みなどのリズムが取りやすいものに例えると、理解が深まりやすいです。 3.「ひらがな一文字=1拍」の原則から入る: 最初はシンプルなルールから始め、「ひらがな一文字が基本的に1拍だよ」と伝えます。 4.「特殊な1拍」を丁寧に説明する: 特に重要なのが、長音、促音、撥音といった「特殊拍」です。これらがひらがな一文字ではないのに1拍と数えられることを、対比する単語とセットで説明すると効果的です。 5.実際に発音しながら練習する: 説明だけでなく、実際に教師が発音して聞かせ、学習者にも真似して発音してもらう練習を繰り返すことが何よりも重要です。 ぼくらにとっては「ひらがな1つが1拍」というのは当たり前のことなのだが、これが難しいという。 たしかに、日本語がうまく話せない人は、ひらがな1つが1拍というのが出来ていない。 母国語の発音のクセが入っているのだろう。 それをちゃんと身に付けないと、日本語能力が低く見られてしまう。 確かに、大事な概念だと思うが、検定には「話す」能力のテストはないから、N1を持っていても会話力に差が出たりするのだ。 「拍」には例外もある。 伸ばす音「ー」、促音「っ」、撥音「ん」、拗音、小さい「ゃ」「ゅ」「ょ」だ。 これらの例外も覚えて発音しないといけない。 英語のLとRの発音の違いに比べればマシだと思うのだが…。 ちなみに、Geminiに英語に日本語の「拍」の概念みたいなものはあるのか?」と聞くと、 「日本語の「拍」と英語の「モーラ」は、どちらも音の長さや重さを測る単位として類似していますが、言語のリズムの根本的な違いから、その働きや認識の仕方は異なります。日本語が各拍の長さが比較的均等であるのに対し、英語は強勢のある音節が目立ち、その間隔が一定に保たれる傾向にあります。」 ということだ。 言語のリズムというのは、どの言葉を話すかによって違うのだ。 そんなことを意識したことがなかった。 そういう難しさは母国語を教えるときになって、初めてわかるのだろう。 |
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