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2018.02.05 Monday
デザインの時代
3Dプリンタがどんどんよくなってきた。
いろんなものが3Dプリンタで作られる。 素材もいろいろあるんだろう。 3Dプリンタというのは、3次元のCADで作ったデザインをそのまま作るもの。 2次元なら紙にプリントするのだが、3次元だから、空間に造形することになる。 光硬化樹脂などが使われる。 もう十何年前になるが、3次元で作ったデーターを造形したことがある。 ホントにモノが出来るのは、感動だった。 3次元のCADで作ったものがそのままできるのだ。 その当時は、3次元プリンタなどという名前ではなかったし、そう簡単に買えるものではなかった。 3次元CADのソフトも高かった。 しかし、コンピューターが進み、機械も安くなって、誰でも3次元でモノが作れる時代になった。 小さなものなら、50万の卓上3次元プリンタで作ることができる。 それを元に型を作れば、狙い通りのモノができてしまう。 今までなら、旋盤で削っては仕上がりを確認してやっていた作業が、もっと正確に、デザインしたまま出来るようになったのだ。 これは革命的なことだ。 長い時間をかけて、モノを作る職人を育てなくても良くなったということだ。 日本がモノづくりで勝っていたのは、デザインそのものだけではなく、それを現物に落とすところが優れていたのだと思う。 熟練の職人技が支えていたのだ。 それが、3Dプリンタで変わる。 デザインがよければ、そのまま作ることができる。 もちろん、材質や作り方のノウハウの部分は大きいし、まだまだそこに優位性はある。 そう簡単に追いつけない。 でも、確実にデザインの時代になりつつある。 単にグローバル化しただけではなく、そういう技術革新があるから、どんどん海外のメーカーが強くなっているのだろう。 その証拠に、イタリアのクルマはよくなった。 昔は雨の日に載ると雨漏りするなどと言われていたが、もうそんなことはない。 職人技ですり合わせしなくても、デザインさえよければ、ちゃんとできるようになったからだと思う。 アルファロメオはかっこいい。 昔は「でもなあ、イタリア車はなあ」と思っていたが、最近はよくなった。 その裏に、きっと3次元CADや3Dプリンタの世界があるのだ。 |
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