考えたこと2

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明治150年
今年は明治が始まって150年の年。

ぼくが小学校の時に、明治100年という言葉をよく聞いた。
あれは、もう明治は遠くなったというようなニュアンスで言われていたような気がする。
実際にその頃を支えていた人たちはどう思ったのかはわからない。
戦後の復興を成し遂げ、これから高度成長に向かっている時代だった。

国際的には冷戦が本格的に始まった時期。
東西の駆け引きの中で、日本はアメリカの庇護のもとで経済成長をしようとしていた。
ぼくは若い頃は左よりだったが、会社に入って、現実を見てそれをやめた。
何やかや言っても、アメリカが好きだった。
音楽も、ファッションも、映画も、文化も、結局はアメリカがお手本だった。
安倍首相がアメリカ議会で演説をしたとき、You've got a friendが出てきて、何となく感動した。
ぼくも、キャロル・キングが好きだった。

アメリカが好きになるように教育されたわけではない。
テレビではアメリカのドラマをゴールデンタイムにやっていた。
小さい頃はラッシーとか、フリッパー。
馬がしゃべるのもあった。
ポパイも3バカ大将もあった。
父が好きだったコンバットもあった。

中学以降はハワイアン・アイやベン・ケイシー、ペリー・メイスン、サンセット77…、枚挙に暇がないというのはこのことだ。
自分の子供達とは全くアメリカとの距離が違う。
アメリカは一番身近な外国だったし、憧れだった。
それがぼくらの昭和だったと思う。
会社に入って、生まれて初めてアメリカに行った時は、うれしかった。

今年の明治150年はどうだろうか。
あの時と同じように、東京オリンピックを控えてはいるが、国の勢いはだいぶ違う。
低成長を続け、中国にGDPを抜かれ、これから少子高齢化で市場は縮小し、どうやって国をやっていくのか、困っているという…、そんな感じがする。

アメリカは今でも経済力では世界一だが、世界の警察官をやるほどではない。
そして、第2次大戦前のように内向きになってきた。
日本を守ってきたが、それもお役御免にしたいと思っているように見える。

日本は、古いシステムを維持しようとするために、社会保障は厳しい状況だ。
どんどん進む少子高齢化をどうやって迎えていくのか。
既に若い人たちは貧しくなり、それが少子化を進めてもいる。
国際的にはアメリカが保護主義に転換したり、強くなった中国の影に怯えているようだ。
アメリカ頼みの国防をどうしていくのか、憲法改正の節目も迎えている。

ぼくらはこの150年をふりかえって、何を変え、何を残すのか、考えないといけない。

そういう時期だと思う。

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