考えたこと2

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何がフェイクニュースか
フェイクニュースという言葉がいろんなところで取り沙汰されている。
Wikipediaで定義を見てみたが、まだ確定していない。
何をもってフェイクニュースというのか、だいたいのサイトではこんな定義。

「フェイクニュースとは、事実ではない、虚偽・デタラメな内容の情報・報道の総称である。読み手が真に受けて(事実として受け取り)、ソーシャルメディアなどを通じて広く拡散され、時には世論を動かしたり社会的な混乱を招いたりすることもある。」

でも、最近のマスコミを見ていると、この定義の後半の「ソーシャルメディアなど通じて」というところは必ずしも正しいとは思わない。
マスコミ自身がフェイクニュースを流すこともあるし、日本ではその悪影響の方が大きい場合もあると思う。

日本のマスコミは基本的には政治的中立ということになっているが、ワイドショーではそんなことは全くない。
明らかに偏っている。
コメンテーターというような、昔はいなかった人種が出てきて、局の思惑に合わせて意見を言う。
全くその事に詳しくない人でも、意見は言えるから、歪曲するには都合がいい。

一方、ネットではいろんな意見がある。
そこでは、白という意見もあれば、黒という意見もある。
それを選ぶのは、ネットを見ている本人だ。
ある程度のネットリテラシーがあれば、どこのサイトが信頼性が高そう、ということも理解したうえで、ニュースを読む。

もともとニュースに中立ということはありえない。
事実だけを報道しているように見えても、記者や編集者の見方を消すことはできない。
現実に起こっている写真だって、どこの場面を切り取るかで印象は変わる。
写真が載っているから真実とは限らない。

そのニュースに至った時系列の歴史もある。
それを知っているか、知らないかで読む時の問題意識は変わる。

だからこそ、教育は大事なのだろう。
その基本的なことを知っていないと、フェイクニュースにだまされる人が増えて、民主主義はおかしくなる。
イギリスのEU離脱だって、アメリカの大統領選だって、その影響を大きく受けたと言われている。
昔はCIAみたいな組織がやっていたスパイ活動など、今のネット上で行われる情報戦に比べたらかわいいものだろう。
それくらいネットの影響が大きくなった。
サイバー軍が作られるのは必然だと思う。

特に日本では、第4の権力と言われた既存のマスコミの衰退はひどい。
地上波を主に見ている人たちは高齢者。
昼のワイドショーの視聴者の年齢はどんどん上がっているだろう。
今は、その人たちが選挙では多数を占める。

この際、マスコミの政治色を明確にしてはどうかと思う。
それによって、対立軸がはっきりするからだ。
この局は、こういう方針でニュースを報道します、と言えばいいのだ。
それが、フェイクニュース対策にもなると思う。

もちろん、教育の役割はもっと大きいが…。

| | 考えたこと | 22:17 | comments(0) | trackbacks(0) |