考えたこと2

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薬剤師国家試験
薬学部のことについて、もう一度書く。

Webを見ていたら、6年制になってから3回めの薬剤師国家試験合格率は以下のようである、という記事があった。

第97回2012  88.3%
第98回2013  79.1%
第99回2014  60.8%

だんだんと合格率が下がっている。
それ自体は別に問題ではなく、大学別にみると、異常に新卒受験者数が少ない大学があるという。
薬学部を持つ74大学のうち、21大学が3割以上の中退率。
7割しか卒業できないというのは、日本の大学では考えられない数字。

文科省は中退率を問題にしているが、ひっかからないのだろうか。

また、入学定員に新卒合格率をかけて、歩留まりを出し、ワースト5を出している。
以下、記事を引用すると、

        卒業率  歩留まり
第一薬科大学   0.289  0.063
奥羽大学     0.328  0.085
青森大学     0.277  0.111
日本薬科大学   0.338  0.115
姫路獨協大学   0.341  0.175

「これらの薬科大学では、入学者の3割しか卒業できず、2割以下しか国家試験に合格できない。8割以上の学生は、学費と時間を浪費させられただけで、社会に放り出され、高卒時よりも、さらに悪い条件で生活していかねばならない。

底辺薬科大学では、教育は崩壊しているといってよく、速やかな廃校が求められる。情報収集力の未熟な高校生をひっかけ、その人生を破壊するようなトラップを、政府が認可して存続させることは、罪であろう。」

と書いてある。
まことにその通りだ。

これは法科大学院と同じ図式だと思う。
結局は弁護士になれない学生を大量に生み出し、大量に廃校になった。
まだ廃校は続くだろう。見栄で続けている大学院もあるのだ。
入試で実際の資格試験に合格できる学力を担保せずに入学をさせる、功利主義の大学経営がそれを生んだ。
それを認可した文科省にも罪はあるかもしれない。

問題が大きくなる前に、底辺大学院は募集停止にするべきだ。
ワースト5になっているような大学は、本気で学生に対して責任を持つ気があるんだろうか。
こういう状態が長いこと続いて、やっと文科省が思い腰を上げる。
本来は学校法人は善意の人たちであり、入学してもその学校の教育システムでは教育できないという学生は入れないという原則だ。
でも、この状況を見ると、明らかに善意の人ではない。
教育システムが、人の人生を狂わせるようになっている。

モリカケ問題をやるくらいなら、この薬学部の問題を国会で取り上げたら如何か。

本気でそう思う。

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