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2012.10.12 Friday
渡世人
男はつらいよの車寅次郎の決めぜりふ。
「そこが渡世人のつれえところよ」 この渡世人という言葉ももう死語だろう。 昭和50年代はヤクザ映画の全盛期。 渡世人と言ったら、ヤクザもの(ヤクザのような人)ということを想像する。 言葉通りに読めば、世を渡る人という意味だ。 goo辞書を見ると、「ばくちうち。博徒。やくざ。」と書いてある。 要はヤクザもののことだ。 最近の若い人は、ヤクザ=暴力団だと思っているが、そうではない。 極道ものというか、世間のルールから外れて生きている人、というような意味だと思う。 だから、「そこが渡世人のつれえところよ」というと、「それは世間の堅気の人たちと違ったルールがある」ということだ。 正月は家族で集い、お雑煮を祝う。 でも渡世人はその時期がかき入れ時だから、旅に出る。 男はつらいよの男というのは、渡世人のことかもしれない。 昭和の時代、暴力団とは違う、渡世人やヤクザと呼ばれる人がいた、ということだ。 実際にいたかどうか、ぼくは知らない。 でも確かにそういう商売はあったなあ。 |
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