考えたこと2

2024.9.24から、今までhttp:で始まっていたリンクが、https:に変わります。申し訳ありませんが、リンクが見られないときは、httpsに変えてみてください。
CALENDAR
<< October 2012 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
+SELECTED ENTRIES
+RECENT COMMENTS
+CATEGORIES
+ARCHIVES
+PROFILE
+OTHERS
メディア・リテラシー
この言葉も昔はなかった。
メディアは正しいことを報道するもの、という暗黙の了解があったのだと思う。

しかし、最近はメディア・リテラシーを持たないといけない、という。
世の中が簡単でなくなったからだろう。
もとより、世の中が簡単であったためしはないが、昔は誰もが認める対立軸があって、そのどちらかはっきりしていたらよかった。
東西対立は東がソ連、中国で、西がアメリカ、西欧。
南北の問題は先進国と発展途上国の問題。
国内では保守と革新。自民党と社会党だ。右派と左派とも言う。
資本家と労働者という対立もあった。会社と組合だ。
会社と消費者という軸もあった。強い会社と弱い消費者という図式だった。

これら全てのどちらかを選べばよかった。
新聞は大概弱いものの味方だったと思う。
東西では、ソ連、中国の味方の代表が朝日新聞。
左派の知識人と言われる人たちは、中国礼賛だった。

南北はあまり明確ではなかったと思う。

国内では、革新だ。朝日新聞は社会党びいきだった。
安保反対で、反自民。天皇制も反対だった。
労働者の味方であり、日教組も応援していた。
会社よりも消費者の味方だった。

グレーがなく、白か黒という選択。
すごくわかりやすかった。

しかし、時代は変わり、東西の壁は崩れた。
南北問題は経済問題になった。どんどん南が強くなる。
国内では保守も革新もなくなりつつある。
政策の違いがどこにあるのか、わからない。
みんな自己の保身だけが目的のように見える。
資本家と労働者というのも、相対的に資本家が弱くなった。
組合と会社が仲良くしないといけない。組合は非正規社員の敵になった。誰が一番弱いか、わからない。

そして極めつけは消費者が強くなったことだ。
消費者は神様になった。
何でも言ったもの勝ち…。

また、メディアも多様化した。
インターネットで記事がどんどん配信される。
新聞やテレビだけでなく、情報がどんどん出され、消費されていく時代。

こういう時代になったから、メディア・リテラシーが必要だ。
何が本当で、何が嘘か。
それを見極める目を持たないといけない。

今こそ、メディア・リテラシーを身につけないといけない。

| | 考えたこと | 02:27 | comments(0) | trackbacks(0) |