考えたこと2

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NPO法人
当たり前だが、今どきの若い人は、ぼくらの時代とはだいぶ違う。

とりあえず、自分探しをしながら何かの仕事に就く。
SNSを使って自身の発信をしながら、積極的に人的なネットワークを広げていく。
2年、3年仕事を続けて、その後NPOの活動などに転身する。
何か、世の中のためになることをやる。
そういうパターンがあるような気がする。

そこにあるのは、営利企業で働くことは、ある種自分に対する負けみたいな見方だ。
金のために働くことは悪、という見方といってもいい。
営利=金儲け=悪という感じ。

営利を追求することは良くないと思われている。
もちろん、そんな人ばかりではないが、NPOみたいな活動は一つの理想形となっているようだ。

しかし、営利企業がよくない、というのはどういうことだろうか。
儲けることはいいことではないのか。
儲けることをいいことだとしたことから、資本主義は発達したのだと思う。
そのおかげで、今の豊かな生活があると言ってもいい。

NPOで働く人に給料が出ていると言ったら、びっくりする人もいた。
ボランティアではないのか、ということだ。
もしそうなら、今の日本にこんなにNPOがあるはずがない。
補助金や助成金と事業収入がNPOの儲けであり、そこから経費として給料は支払われる。
ただし、余ったカネを分配してはいけないというのが非営利の意味になる。
非営利だけど、実際には経費分は儲けているというのが難しいところ。

もちろん、何でもやっていいわけではない。
主たる目的は特定非営利活動でなければならない。
医療、保険、社会福祉、まちづくり、観光、スポーツ振興、環境保護や人権保護などの活動だ。

たしかに、そういう活動に参画して世のため、人のために力を尽くすというのはいいことである。

だからといって、営利がよくないとは言えない。
だいいち、世の中NPOばかりになったら、補助金や助成金など払えない。
困っている人を助けるのはいいことだが、それは世の中に営利企業がたくさんあって、カネを儲け、税金を払っているからこそ、できることだ。

ぼくは大学で働いてきたが、学校には営利に対するバイアスがあるように思う。
本当にステレオタイプの思考として、営利=儲け主義=悪、という人が多い。
営利、非営利両方で働いてみて、営利企業の方がよほど世の中のことを考えていると思う。

あの、学校の人たちの考えが、NPOに走る若者たちに影響を与えているような気がする。

これはぼくの考えが偏っているのだろうか。

実際、NPOの名を借りた暴力団の商売もある。

非営利であることは必ずしもいいことだとは限らない。


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