考えたこと2

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紳助の引退
島田紳助が引退した。

突然の会見で、所属事務所の吉本が詰め腹を切らせた格好。
テレビ局に違約金を支払っても、引退をさせた吉本には、よほどのっぴきならない事情があったのだろう。
どうしても、関西の芸人には、やくざとの関係というダーティな部分がついて回る。
関西ローカルでおさまっていればよかったのだが、全国区になるとそういうわけにはいかない。
吉本もこの件に関しては、どうしようもなかったのだと思う。

芸人というと、興行の世界だから、どうしても地域の実力者がついて回る。
今はプロダクションなどと言って、きれいな仕事みたいになっているが、ちょっと前までは劇場や飲み屋を回っていたのだ。

紳助は数年前にトラブルを解決してもらったのが、ヤクザということらしい。
政治的発言に関するトラブルだとか…。
やはり、その世界に顔がきくのは右翼やヤクザということか。

本人もぶざまとか、最低とか言っていたが、たしかにルール違反という事でいうと、認識が甘かったのだろう。

ちょうど、サンデープロジェクトに出ていた頃ではないか。
素人としての発言が面白いということで起用されたと思うが、番組での発言が右翼の大物の逆鱗に触れたのかもしれない。

これから、いろんなニュースが出てくると思うが、それはそれとして、彼の引退はよかったと思う。

テレビに対する功罪ということでいえば、ぼくは罪の方が大きいと思う。

バカを売り物にするタレントが増えた。
ものを知らないことが、売りになる。
こんな事も知らないのか、という安心感が視聴者に受けたのだろう。
これは大きな罪だと思う。

それをバカにして笑うという手法。
こんな原始的な笑いをエンターテイメントとは言わない。
夜中にやるのならかまわないが、それをゴールデンタイムにやるというテレビ局の見識のなさも手伝った。

司会のトークで売るという手法も確立した。
これ自体は悪いこととは言わないが、話のほとんどは楽屋落ちだ。
話題になっている人を知らなければ、面白くない。
初めて聞いた人は、全くわからない。
こないだ亡くなった前田武彦は、そういう笑いは認めないだろう。

そういう笑いから、もう卒業しよう。
楽屋落ちは内向きなのだ。
楽屋の中の人だけが笑える。
外向きにならないとダメだ。

昔、大宅壮一はテレビを見ているとバカになると言い、一億総白痴化という言葉を生み出した。
でも、当時はまだマシだったと思う。
もちろん、大宅の世代はひどいと思ったに違いないが…。
下には下があった。
大宅壮一が生きていて、バカが闊歩するテレビ界を見たら、どう言うだろうか。

あまりにひどすぎて、無言かもしれないなあ。



| | 考えたこと | 00:30 | comments(2) | trackbacks(0) |

コメント
またまた同感ですね。
もう何年も前からさほど面白くもないので、伸助の番組は
意図的にまったく見なくなりました。ヘキサゴンも家族が見ていたけど。
同じ楽屋落ちでもサンマは自分をパーデンねんと下から
言えるだけ、救いがあります。
でもマスコミはなぜか「伸助さん」とさん付けですな。
何かダーティヒーローみたいな扱いで。
| sandasun | 2011/08/26 1:03 PM |

またまたそうですよね。

彼にはユーモアのセンスがないと思います。
紳助さんとさん付けで呼ぶマスコミも、同じ穴のムジナですね。

かれはヒーローなどではありませんね。

もちろん、一番悪いのはテレビ局ですが、日本の笑いを内向きにした戦犯の一人ではあると思います。

もう、テレビというメディアの影響力も終わりでしょうが…。



| suzy | 2011/08/27 1:21 PM |

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