考えたこと2

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太陽光自家発電?
以前から、メガソーラーは夜の電気が必要なのだから、結果的にはバックアップの発電所が必要で、再生可能なエネルギーだが、社会全体で見たら損になる、ということはわかっていた。

それでも、各家庭で節電の目的で太陽光のパネルをつけるというのは、社会としても特になるのではないかと思っていた。
自家発電するのだから、送電先の消費量が減るからだ。

でも、ここに落とし穴があった。
送電線の維持管理や発電所の費用などの固定費を、全部が従量制の電気料金で取るというのには無理がある。
第一、天気まかせの発電だから発電量はばらつくし、夜は電気を作らないから、そのために送電線をひいているからだ。

実際には、固定費のうち、基本料金で回収できているのは僅かだそうだ。
大半の固定費は、使用した電力量に比例する従量料金に上乗せされており、電気をたくさん使う人ほど多く負担する仕組みになっているという。
まあ、電気をたくさん使う人から、固定費を多く取るというのは、それほどおかしなことでもない。
だから、大量消費する家が太陽光パネルをつけて、自家発電すると固定費が回収できず、つけていない家庭の電気代に固定費分が上乗せされて上がることになる。

結局、太陽光パネルをつけるのなら、今の送電システムから切り離して完全に自家発電だけにならないと、他の電気利用者に迷惑をかける、ということになる。

そういう不公平性のある太陽光パネルに、自治体が再エネであるということだけで補助金を出したり、発電した電気の全量買い取り制度などをやっている。
太陽光パネルをつけている家庭が少ない時にはまだマシだろうが、これが増えてくると結果的に電気代が上がってしまう。

そんなに得なら、補助などやめればいいのだ。
だいたい、廃棄の道筋すら立っていないではないか。

太陽光で全ての電気が賄えるようになるのなら、まだ我慢もしよう。
でも、そんなことはない。
昼間の天気に左右され、実質的には事業用の太陽光パネルでも設備利用率が15%以下になる。
夜や雨、曇などの時間を入れると、メガソーラーといえど、そんなものなのだ。

だから、既存の発電所は残さないといけない。
いくらかは廃棄できるだろうが…。

社会全体で考えると、いまの送電システムを使うのなら明らかに損なのだ。

それにバカバカしい投資をする。

ぼくはそれには反対だ。


| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 22:58 | comments(0) | trackbacks(0) |