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2017.08.22 Tuesday
理科離れと潔癖症
前に、アレルギーが増えているという事について書いた。
世の中が清潔になり過ぎている、ということだ。 それに関連してForbesの記事があった。 記事の中では、台所のスポンジの菌のことを話題にしている。 メディアが、キッチンのスポンジは「細菌の温床」であり、頻繁に交換するべきだという報道をした。 それは正しいのか?という問題提起だ。 ぼくらは、細菌の中で生活している。 中には人間が必要とする細菌もあるし、無害な細菌もあるということだ。 細菌に対して神経質になりすぎて、消毒して全て殺してしまうというようなことは、あまりよくないと思う。 科学的に考えれば、人間は自然の一部であり、その中で長い間暮らしていたわけだから、無菌状態を作り出すのはあまりよくない。 それが科学的な常識だ。 共存しているからこそ、菌にも慣れ、余分な反応がなくなる。 特に小さい頃にそういう菌に触れないと、アレルギーなどを起こしやすいのではないか。 記事の調査によると、携帯電話にはなんと便座の10倍以上の細菌が付着しているとのこと。 いちいち気にして消毒していたら、暮らしていけない。 一部の過度に潔癖を求める人たちは、非科学的だと思う。 常にウェットテッシュを持ち歩き、自分の触るものを拭きまくる人や、常にマスクをしている人(これは意味が違うかもしれないが)など。 子どもに砂遊びをさせないとか、行き過ぎた健康志向の人とか…。 ぼくは見たことがないが、みんなでつつく鍋を食べない人や、自分のものを他人が触ったら怒るという人もいるらしい。 ここまでいくと病気だろうが…。 本当かどうかしらないが、O157という細菌は発展途上国ではほとんど見られないとのこと。 清潔になりすぎて、却って増える菌もあるのだろう。 日本の科学教育はどうなったんだろうか。 もっと科学的になるべきだと思う。 |
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