考えたこと2

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本屋がなくなる
ぼくらの世代にとっては、本屋というのはわりと身近な場所だった。
駅のそばにはたいがい本屋があったし、学生時代、暇なときには学校の帰りなどに本屋に寄って本を見ていた。
モールなどに行くと、たいがいは本屋に寄って新刊書や話題の本を見るのも習慣だった。
このブログを書きはじめたころは、行きつけの本屋があった。
作家の名前や作品名など、読んだこともないのに知っているのは、本屋で見たおかげだ。

でも、いつの間にか雑誌類がコンビニに置かれるようになり、雑誌客はコンビニに取られたと思う。
ぼくも、いつの頃からか、通販で本を買うようになり、本屋に行く回数が減った。
そうこうするうちに、本屋が潰れ、他の店になった。
知らぬ間に、だんだんと世の中は変わっていった。

先日の新聞によると、「書店ゼロ自治体」が増えているとのこと。
全国で1896ある自治体、行政区のうち、420に書店がない、ということだ。
若いころに本屋に通っていた身からすると、何とも寂しい。
たしかに、大型店舗以外の町の本屋はどんどん減っていった。
でも、いつの間にか2割強の自治体に本屋がないとは…。

小さいころ、市場にあった貸本屋がなくなり、60歳になって、町の本屋が減っている。
老眼がひどくなると、電子書籍が便利なのも事実。
これでまた紙の本が減る。
こういう風にして、アナログの文化がなくなっていくのか。

そういえば、電車の中でスマホを見ている人たちの何人かはマンガだったりする。
今やマンガはスマホで見たり、タブレットで見たりするものになったのかもしれない。

残念ながらこの動きは止まらないだろう。
生まれたときから本屋に行くという習慣がない人が増えてくる。
その人たちにとっては、本はネットで注文したり、スマホで見たりするものになっているだろう。

そのことで、出版文化がなくなることはない。
もしかしたら、そういうデジタル化でよりすそ野が広がるということもある。

それでも、やっぱり一抹の寂しさが残る。

本屋という場所の機能を見直して、生き残りを図ろうとしているところもあると聞くが、大きな流れは止まらない。

ウチの近所の大型書店も、文房具の扱いが大きくなった。
本だけでは食えなくなっている。

いつか、ノスタルジックに「本屋」というのがあってなあ、という時が来るだろう。

まこと、行く川の流れは絶えずして…の世界だ。



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