考えたこと2

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礼は結構
英会話では、”Thank you”と言われたら、”You're welcome”と返す、と覚える。
“You're welcome”は「どういたしまして」という意味だと習う。

しかし、会話はシチュエーションで決まる。
海外ドラマでこんなシーンがあった。

議員の関係者が殺され、捜査が入る。
でも、議員は捜査などしてほしくないという。
捜査官は、これは自分たちの仕事だと言って議員を見る。
議員は捜査官を睨む。
そこで、間を置いて、捜査官の口から"You’re welcome”が出た。

字幕には、「礼は結構」というセリフ。
なるほど。
そういう意味だろう。

議員は"Thank you"を言わないが、当然言うべきだと考えて、先回りして"You're Welcome"を言った。
だから、意味としては「礼は結構」という意味になる。
これを定石通り「どういたしまして」と訳すと、わかりにくい字幕になる。

まだこういう簡単なのなら、わかりやすい。
でも、皮肉って言うようなシチュエーションはわかりにくいだろう。
そのままの意味ではないからだ。

それは日本語でも同じ。
間違えたことを言った人に、オマエはホントに賢いなあと言うと、明らかな皮肉。
そういうのは、場面を理解していないとわからない。
まあ、時々それがわからない人もいるにはいるが…。

こういうのは母国語でないと、わかりにくい。

今さらながら、バイリンガルにはなれないなあ。

| | 英語 | 22:08 | comments(0) | trackbacks(0) |
記憶のメカニズム
脳波や実験結果などから、記憶のメカニズムがわかってきた。
アメフラシという軟体動物に電気刺激を与える実験で、メッセンジャーRNAが新しい記憶を作るということが解明された。
DNAレベルでいうと、人間とそんなに違わない。

その結果から、逆に記憶の固定化を阻害する薬ができた。
ある手順を踏んで、薬を飲むと効果がある。
今までクモが怖いと思っていた人たち20人が、毒グモのタランチュラを平気で触れるようになるのだ。
BSのドキュメンタリーを見て、ホントにビックリした。
薬を飲んで、たった一日であれほどクモをこわがっていたのに、手の中にタランチュラを持っている。
科学の進歩は恐ろしい。

逆に、全くウソの記憶を人に植え付けることもできる。
冤罪の構造だ。
やっていないことでも、何度も記憶に植え付けることで固定化するのも、実験で証明していた。

アメリカのすごい記憶力を持つ11歳の少年も紹介されていた。
彼は11歳だが、物心ついてから、何年の何月何日に何をしたか、ということをすべて覚えている。
彼の記憶を呼び覚ますメカニズムを検査していた。
これで、またいろんなことがわかるだろう。

研究者は「人間の脳には彼のように、すべてを覚えておく力もある」ということを言っていた。
でも、普通の人には「忘れる力」があるのかもしれない。
その力が後からできたものか、それとも違うのか、どうなっているのだろう。

これらの研究が進めば、いろんな恐怖症が克服できるようになる。
記憶力を上げることもできるようになるかもしれない。

人間といえども、物理反応や化学反応で動いている。
その仕組がわかれば、何でもできるようになるのは必然だ。

しかし、ここまで進んでくると、倫理の問題も出てくる。
遺伝子の編集やこの記憶の研究なども、どこまでやるのかと思う。

宗教や神の問題だ。

21世紀はそういうものが今までよりも大事になる、というか、大事にしないといけなくなる時代。

紛争のもとにもなってはいるが…。

| | 考えたこと | 00:32 | comments(0) | trackbacks(0) |