考えたこと2

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クイズ番組今昔
朝のドラマを見ていたら、昭和40年代のクイズが取り上げられていた。
あの頃のクイズの問題は、難しかった。
ドストエフスキーの小説の問題や、正解を聞いても「へー」という問題ばかりだ。

思い返してみると、昔の視聴者参加型のクイズは、今とはくらべものにならないほど難しかった。
今はもうパネルアタックくらいしか思い出さないが、昔はクイズ番組というとたいがい視聴者参加型のものだった。
タレントはクイズ番組になど出なかった。
イメージダウンを恐れたのもあったろう。
番組を作る方も、タレントがサクサク答えられるようなクイズ番組など、面白くも何ともないと思ったと思う。

クイズ番組は本気でやると大変だ。
問題の難易度、回答者のレベルを考えてやらないと、誰も答えない問題が増えたり、一方的に誰かが勝ったりして面白くない。
だから、予選もやるし、問題も難しい。
でも、それをやるには、実施側にも知識とノウハウが要求される。

今のマスコミのレベルダウンは、とりもなおさずマスコミに勤めている人たちのレベルダウンもあるんだろう。
おそらく、視聴者参加型の番組は予算は安いはずだ。
しかし、それを面白く見せるためには、手間と計算と知恵が必要になる。
そこが面倒だから、タレントを集めてクイズをやっている。
相手がタレントなら、カンペもOKだし、バカな答えで笑いも取れる。
クイズというより、お笑い番組だ。

中には番組の宣伝も兼ねて、何十人というタレントを集めてやる番組もある。
一時、おバカキャラのタレントが流行ったが、今はそれが普通になった感がある。
結局、見ている方のレベルも下がったのだろう。
だから司会もアナウンサーではなく、お笑い芸人がやる。

かしこい若者はネットに行ってしまった。
確かに、ネット上にはいろんな情報があるし、今や動画も音楽もある。
ツイッターのような情報の入手源もある。
そちらの方が面白い。

そういう風にして、テレビを見ている人のレベルが下がっていく。
大宅壮一がテレビ放送が始まった時に言った「一億総白痴化」は、やっぱり正しかったのかもしれない。

しかし、一方でテレビ離れも起こっているから、ややこしいなぁ。

視聴者は確実に高齢化しているのだから、人間というのは年を取るごとに賢くなるというのは怪しいのではないか…。


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