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2017.08.11 Friday
記憶のメカニズム
脳波や実験結果などから、記憶のメカニズムがわかってきた。
アメフラシという軟体動物に電気刺激を与える実験で、メッセンジャーRNAが新しい記憶を作るということが解明された。 DNAレベルでいうと、人間とそんなに違わない。 その結果から、逆に記憶の固定化を阻害する薬ができた。 ある手順を踏んで、薬を飲むと効果がある。 今までクモが怖いと思っていた人たち20人が、毒グモのタランチュラを平気で触れるようになるのだ。 BSのドキュメンタリーを見て、ホントにビックリした。 薬を飲んで、たった一日であれほどクモをこわがっていたのに、手の中にタランチュラを持っている。 科学の進歩は恐ろしい。 逆に、全くウソの記憶を人に植え付けることもできる。 冤罪の構造だ。 やっていないことでも、何度も記憶に植え付けることで固定化するのも、実験で証明していた。 アメリカのすごい記憶力を持つ11歳の少年も紹介されていた。 彼は11歳だが、物心ついてから、何年の何月何日に何をしたか、ということをすべて覚えている。 彼の記憶を呼び覚ますメカニズムを検査していた。 これで、またいろんなことがわかるだろう。 研究者は「人間の脳には彼のように、すべてを覚えておく力もある」ということを言っていた。 でも、普通の人には「忘れる力」があるのかもしれない。 その力が後からできたものか、それとも違うのか、どうなっているのだろう。 これらの研究が進めば、いろんな恐怖症が克服できるようになる。 記憶力を上げることもできるようになるかもしれない。 人間といえども、物理反応や化学反応で動いている。 その仕組がわかれば、何でもできるようになるのは必然だ。 しかし、ここまで進んでくると、倫理の問題も出てくる。 遺伝子の編集やこの記憶の研究なども、どこまでやるのかと思う。 宗教や神の問題だ。 21世紀はそういうものが今までよりも大事になる、というか、大事にしないといけなくなる時代。 紛争のもとにもなってはいるが…。 |
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