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2013.12.23 Monday
下宿
昭和50年の夏ごろから昭和54年3月まで、下宿をした。
最初の下宿には半年いて、次の年の春に学校の近くに変わった。 3年過ごした下宿は、四畳半のトイレ共用のところだった。 もちろん風呂は銭湯だ。 玄関は共用で下駄箱は一応あったかもしれないが、下宿生の持っている靴は1足だけが普通だった。 押入れと畳4枚半、家賃9000円だったと思う。 あれから35年。 世の中は変わった。 今はほとんどがワンルーム、バス・トイレ・エアコン・インターネット付きという感じ。 フローリングのところが多い。 鍵も集中ドアロックで知らない人は入れない。 日本人の暮らしが変わったのだろう。 豊かになった。 夏は今ほど暑くなかったが、エアコンなどなく、窓を開けて寝るしかなかった。 冬はこたつが唯一の暖房機で、厚着をして入っていた。 でも、昔が貧しかったわけではない。 今ほど豊かでなかっただけだ。 下宿していた3年半は、とにかく楽しかった。 褒められた生活をしていたとは言わない。 どちらかと言うと、アウトローの生活に近かった。 しかし、ただただ友人と話すのが楽しかった。 今さら若い頃に戻りたいとは思わないが、あの3年間は別だ。 もっと勉強しておけばよかったという後悔や、もっと本を読んでおけばよかったという後悔はある。 しかし、あの楽しさはそんなものに代えられない。 そんな時代だった。 |
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