考えたこと2

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業界研究
12月1日に就活が解禁された、ということだが、この意味はどういうことか。
これは、2年後の4月に卒業する新卒者向けの会社説明会がスタートした、ということだ。
今年は2013年だが、この年の大学3回生が対象学年。
彼らが卒業するのは2015年の3月なので、2013年の12月に、2015年卒業の3回生に向けての会社説明会がスタートする、というのが正しい言い方だ。

実際にはそれ以前にも業界研究セミナーなどと称して、いろんな会社がセミナーをやっている。
ただし、これは大学内で行われるもの。
あくまで、「学生のための業界の研究」という名目で実施される。
実質的には(特定の大学で)早めにやりたい企業側と、就職率を上げたい大学の利益が一致してやっている。

では、なぜ業界の研究が必要か、ということになる。
これが難しい。
現在大学生の子どもを持つ親の世代には、なかったことだからだ。

自分の世代の大学時代というのをよく覚えていないから、はっきりしたことは言えないが、昔よりも社会とのつながりが希薄になっていると思う。
この30年ほどは、良くも悪くも「個の社会」になってきている。
一人1台のテレビ、一人1台の電話。
住宅事情が改善され、子供の数も減り、一人一部屋になった。
小さい頃から独立する。
幼稚園や学校では「世界に一つだけの花」の世界で、個性はいいことだと教えられる。
そして、実社会はそんなに個性を大事にしない。まずみんなと同じように行動することが求められる。それができてからの個性だ。それを体現しているのが「マナー」だろう。

生まれた時から子機があり、携帯になった世代には電話は苦手だ。
誰からかかってきたか、わかっている電話しか取らないのがほとんどだ。

要するに、オトナと接する機会が減っている。

就活というのは、結局はオトナと付き合うことだ。
それが入り口になる。

業界研究というのは、もちろんメーカーや商社などが何をしているのかということを知るという意味もある。
しかし、それと同時に大人の世界に入る訓練をしているのだ。
話を聞いて、メモを取り、質問をする。
そういう訓練なのだと思う。


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