考えたこと2

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大地震
国のシミュレーションによると、首都圏直下型地震の被害額が95億円とのこと。

関西の南海トラフ地震は範囲が広く被害額の想定が220兆というものもある。

亡くなる人の数も想定によって異なるが、万単位の人が死ぬ。
もちろん、想定される津波の被害も大きく、早く避難したら死者の数は減るのだが…。

時代が進歩し、いろんなインフラが整備された。
高速道路や鉄道、水道、ガス、電気、電話など、時間をかけて生活が便利になった。
それを一気に失うのだから、被害額は大きくなるだろう。
今回は想定外がないような想定だったようだから、地震もマグニチュード9らしい。
どんな揺れか、想像もできない。

しかし、こんな予測をみると、阪神大震災の時を思い出す。
あの時の思いは「自然には勝てない」という諦めみたいなものだった。
「生きているだけでよかった」とも思った。
鴨長明の方丈記の世界だ。

いくらでも想定はできる。

そして、対策も進めればいいと思う。

でも、所詮人間は自然には勝てない。

もともと一つの大陸だったものが5つに分かれ、分かれたアジア大陸から分かれて日本ができた。
小松左京が書いた「日本沈没」も確実に起きる未来だと思う。

ただ、その時間が長すぎて、想像ができない。

どれくらいの時間が、首都直下型地震や南海トラフ地震が起こるまでに残されているのだろう。
それがわからない。
それがわからないから、そんなニュースを見ても、何となく大変だとも思わない。
真剣になれないのだ。

地震が確実に来ることはわかっている。
でも、対策をいつとればいいかがわからない。

難しい問題だ。

| | 考えたこと | 22:16 | comments(0) | trackbacks(0) |
おおかみこどもの雨と雪
金曜ロードショーを見た。

オオカミ男のこども二人を育てる母親のストーリー。
不幸にもオオカミ男は亡くなってしまった。

子供が未来を選択するのは難しい。
ましてそれが人間として生きるか、オオカミとして生きるかという選択になるとなおさらだ。
小さい頃に十分オオカミとしてふるまう姉は、学校に入り、人間として生きることを選ぶ。
弟は逆だ。
小さい頃にオオカミには違和感を感じていたが、人間の年で10歳になって、オオカミとして生きることを選んだ。

豪雨の日に10歳になった弟は家を出る。

10歳はオオカミとしてはオトナだが、人間としてはこどもだ。
母親としてはまだまだ保護して育てたい。
しかし、人間の母親には限りがある。
オオカミの作法は教えられない。

彼はオオカミになって、山に入る。

豪雨のあと、晴天になる。
そして、日の出とともに彼の遠吠えが聞こえる。

そして母は悟る。
これでよかったのだ。

おおかみこどもの姉弟は、一人は母の道を選び、一人は父の道を選んだ。

親離れ、子離れの物語だ。

母は一人、今も山で暮らす。

きっと母は亡くなったオオカミ夫に語りかけているのだろう。

「これでよかった…」

そんな映画だった。






| | 考えたこと | 01:15 | comments(0) | trackbacks(0) |