考えたこと2

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Wikipediaの危機
Wikipediaが危ないという記事があった。

それによると、一つは協力者の大部分が男性・西洋人であり、ネット人口の代表ではなく、その協力者も減少しているということ。
そして、もう一つはある企業の要請を受けて執筆している人がいる、ということ。
更に、新しい協力者を得ようとするのだが、官僚主義の行き過ぎでそれが困難、という側面があるとのこと。

「官僚主義、つまり管理と検証のレヴェルが高く、おそらく新しい協力者にやる気を失わせるものとなっているが、これはまさに、破壊行為や金銭を受け取っての貢献から百科事典の信頼性を守るためだ。」

なるほど。

WikipediaをWeb上の百科事典として、便利に使おうということになると、その信頼性が大事になるし、世界レベルで載せている項目を増やしていこうとすると、男性・西洋人以外の協力者を増やしていかないとイケナイということになる。
その一方で、特定の団体からお金をもらって執筆する不届き者も取り締まらないとイケナイ。
難しいなあ。

ぼくはWikipediaの価値は、出版されている百科事典の代わりになるもの、とは思っていない。
やっぱり正式にモノを調べるとなると、出版物に頼らざるを得ないと思う。
そうではなくて、一般の百科事典に載っていない項目を調べたい、という時に価値を発揮すると思っている。

例えば、「ニューミュージック」「J-Pop」というような音楽ジャンルや、お笑い、ほんの一時もてはやされたりするような文化とも言えないようなもの、しかし、その時代を生きたものにとっては結構な思い入れのあるようなものが項目として入っていること、これが価値になると思う。

絶対に百科事典に出ていないような「若井こずえ・みどり」という項目もWikipediaになら載っている。
「宇宙怪人ゴースト」という日本では半年しか放映されなかった(でもぼくは覚えている)アニメも項目としてある。

この種のポップカルチャーがある程度網羅されていて、残っているところにWikipediaの価値があるのではないか。

そのために何度か寄付もした。

文化とも言えないような、取るに足らないものに光を当てる、これがWikipediaの一つの重要な役割だろうと思う。

そういう面にも価値を見出してもらいたい。


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