考えたこと2

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動物の言葉
動物心理学でもまだ可能になっていないのは、動物が何を考えているかを理解することだと思う。

手っ取り早いのは、動物が話していることを理解することだが、これも難しい。
イヌ語については、おもちゃの会社が翻訳機を作っていたが、ある程度はわかると思う。
誤って足を踏んだりすると、高い声で「キャン」と泣く。
そんなふうに解析していけば、「痛い」とか「腹が減った」くらいはわかるようになる。

しかし、動物が心のなかで考えることはなかなかわからない、という気もする。

それはそうなのだが、「心のなかで考える」ことと、「言葉」は違うのだろうか。
人間の場合は、心で考えるときも言葉を使っている。
よく「言葉で表せない気持ち」と言うが、それは「言葉で表せない」という内容の気持ちであって、その気持に名前をつけることができない、ということだろう。
だから、「言葉で表わせない気持ち」は、当人すらわからないということだ。

つまり、発する言葉が、心のなかで考えていることほぼ同じということになる。
ほぼ同じ、というのは発しなかった言葉は「考えたけど言わなかった言葉」であり、それはやっぱり言葉になるからだ。
それ以外の気持ちは、当人すらわかっていない。
人間は、言葉を作って、気持ちの幅も広げてきたのだろう。
「うれしい」「かなしい」などのいろんな気持ちを表す言葉ができて、その「気持ち」に名前がついて、はじめてそれを表せるようになった、ということだ。

よく考えると、人類の歴史は新しい言葉を付け加えることによってなされてきた。
ガリレオが今から400年ほど前に望遠鏡を宇宙に向けてから、宇宙のことが分かり始め、それが言葉になった。
当時はごく一部のエライ人だけの言葉だったが、だんだんと広がり、今では多くの人が「太陽系」だとか、「惑星」などの言葉を知っている。

話がそれた。
つまり、動物の言葉がわからないと、動物の心はわからないということだ。
きっとそうだと思う。

ということは、イヌならイヌ語を、ネコならネコ語を理解しないとイケナイ。

結局は最初に戻って、動物が何を考えているのかを理解するためには、動物の言葉を理解しないといけない、いうことだ。

やっぱり難しい。




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