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2022.06.01 Wednesday
GIGAスクール構想
GIGAスクール構想とは、小中学校に一人1台のコンピューター端末とネットワークを整備するという計画のこと。
コロナで前倒してほぼ完成したらしい。 そのせいか、小学校と関わっている人たちから「端末をの活用法が教えてほしい」という依頼が多いと聞いた。 また、SNSを使ったイジメなども話題になった。 GIGAスクール構想の一番の問題点は、「端末を導入して何をしたかったのか、考えてなかった」ということだ。 民間企業ではそんなことはあり得ないと思うが、全国の小中学校で、どう活用するか、ということが問題になっているのだ。 うちの自治体でも、フリースクールを競争入札した業者が、どう使ったらいいか教えてくれ、と教育委員会から言われて困っているという声を聞いた。 コンピューターをネットワークにつなぐのだから、セキュリティの知識も必要だし、OSのアップデートなどもあり、配って終わりというわけではない。 そういう体制を作ってから、配るのが今の常識だ。。 下手をすると、地域に一人ネットワークの管理者を置かないといけない。 そういう手配はされているのだろうか。 残念ながら文科省のリーフレットにはそのような記載はない。 日本の教育へのICTの活用はOECD諸国でも最下位、ということと、コロナで対面授業ができないということで、あわててやったということらしい。 どうして、こういうことが起こるのだろうか。 入れてから、使い方を考えようなど、本末転倒も甚だしい。 元小学校教員の中沢氏のブログには下記のような記載がある。 「端末だけ与えて、教員で管理しているから、逆に業務が増えている。子供のトラブルもしかり。親からもタブレットでYouTubeばかり見ていてどうにかしてほしいという相談を受けた教員もいる。ここで、それは家庭のしつけが・・・と考えてしまうのは現場がわかっていない人の感覚である。(教員でも家庭のしつけの責任に帰してしまう人がまれにいるが、そういう人は現在の教職には向いていない。) また、タブレットいじめ自殺で有名になった東京都町田市の小学校では、IDは児童の所属学級と出席番号を組み合わせたもので、パスワードは123456789にしていたという点が叩かれているが、IDパスワードの管理は担任にとってかなり負担だ。ほとんど教委は組織的に管理する手段を考えていない。(学級担任でないなどの理由で余裕のある教員もいることはいるが、そういう教員は仕事を任せられないからこそ余裕があるのである。)」 こんなことがまかり通る国は日本だけではないか。 ITオンチの国だ。 |
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