![]() |
2022.06.22 Wednesday
自治体DX
自治体のデジタルトランスフォーメーション(DX)の話。
デジタルトランスフォーメーションだから、コンピューター関連だ。 自治体でコンピューターを活用して、業務を効率化しよう、ということになる。 いろんな自治体で掛け声はかかっているが、なかなか進まない。 コロナ禍の自治体の状況を見れば、すぐにわかるだろう。 手書きや、ファックス、電話というレガシーに頼った(というか、それでいいと思っていたらしい)仕事の進め方が今までやられていたのだから、自治体内部の仕事のやり方は推して知るべしだ。 行政のシステムは、自治体内部にわかる人がいないから、IT業者も敬遠しているという。 国はデジタル庁を発足させて、行政のDXにようやく手をつけた。 メガクラウドを構築して、自治体のシステムを移行するはずだ。 でも、自前でそういうことができない。 理解できる人もいない。 そういう状態では、IT企業も怖くて手を出せない、ということらしい。 ITの大手も技術者が足りないし、その下請けも技術者不足。 だから、いくら旗を振られても…、ということだろう。 技術者の養成をもっとやっておくべきだったのだ。 といっても後の祭りだ。 このあたりが日本の産業の敗退の結果論なのだろう。 各自治体にITの専門家がいれば、できることとできないこと、お金がどれくらいかかるか、各プロジェクトの優先順位などの重要案件の判断ができる。 それが無理でも、ある程度説明したらわかる。 でも、そういう人すらいないのだろう。 効率化が進まないのは、効率化を進めれば仕事のやり方が変わるし、人数が減るからだ。 その減った人数をITに回せばよかったのだが、仕事が変わるのを拒否するので、それも無理だった。 こんな組織でITが進むわけがない。 だからこそ、保健所で電話をかけ、FAXでデーターを連絡するといった非効率な仕事が残っている。 20年ほど遅れているのだ。 そして、公務員試験ではITリテラシーなど一切問われない。 何十年も同じ試験をやっている。 いったい、どうやって自治体のDXを進めるのだろうか。 |
![]() |