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2022.06.28 Tuesday
市会議員半減案
広島市の安芸高田市長が、市議会議員を半減する条例案を議会に出して、否決された。
こないだネットのニュースに出ていた。 勇気ある市長だと思う。 現在16名いる議員を半分の8人にするという案だ。 市長は提出する理由について、「居眠りをする、一般質問をしない、説明責任を果たさない、こんな議員はいらないという声を多く聞いている。抜本的な財政健全化の必要性や市民の評価に基づき、議員を16名に据え置く必要性と正当性がないという判断に至った」と言っている。 市長はメガバンク出身で、市長提案の副市長の人事が否決されたりして、市長と議会の溝が深まっていたらしい。 しかし、議員が多すぎる、という声はどこの自治体でも同じではないか。 安芸高田市のように、人口が減っているところは特にそうだろう。 現在の人口が27276名で65歳以上が11010名で4割が高齢者だ。 平成26年には30562名いたのだから、それから1割減。 人口が270万人のシカゴでは、議員は仕事が兼業で、10人くらいと聞いたことがある。 米国地方議会の議員数と年俸というページがあったが、ここには以下の記載があった。 「日本の地方議員の数とその報酬は、世界一多く高いと聞いていたが、何と、あのサンフランシスコ市議会ですら、以下の写真にあるように、わずか11人の議員しかいない。しかも年俸は当時わずか250万円程度、現在(2004年)でも450〜500万円とのことだ。さらに、私たちが3年前に現地視察したミネソタ州議会の場合でも州議会議員の年俸は日本円に換算し400万円ちょっとであった。」 サンフランシスコは人口が87万人。 安芸高田市に比べて約30倍の人口で、議員の数が約2/3。 どう考えても非効率だろう。 「米国における地方議会議員、とくに市町村議員は日中は議員活動以外を行い、夕方以降に議会活動をすることが一般的となっている。」 たしか、議員は副業でやっていて、別の仕事と兼務ということも聞いたことがある。 そういえば、シカゴの消防士のドラマで、消防士をやりながら市会議員、という場面もあったぞ。 まあ、報酬はさておいても、人数を見直すのは急務だろうと思う。 尼崎の市会議員は42名もいる。 全員年俸は1000万以上だ。 半分にすると、2億1000万円が削減される計算。 市議会のインターネット中継を義務付けて、活動のありさまを市民に公開するべきだと思う。 それから、選挙で判断すればいいのだろう。 日本の地方自治は問題が多いと思う。 一番の問題は、当事者が問題を隠していることだ。 |
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