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2025.07.02 Wednesday
ドイツの凋落
初めてドイツに行ったのは、1980年だったか。
ドイツは親日の国だと聞いていたが、本当にそうだった。 アウトバーンで高速でぶっ飛ばすテストの手伝いで行った。 ドイツの子会社に1日だけ行ったが、歓待してくれた。 もちろん、カバン持ちで行った上司のおかげだ。 その後は90年代の最後あたりで、もう一度行った。 この時は、アスパラガスのステーキをいただいて、ワインを飲んだ。 会社の中に接待用のレストランがあった。 そういえば、オーストラリアの会社にもあったなあ。 ドイツは日本と同じく、敗戦国だった。 どちらも自動車大国になって、世界を席巻した。 ワーゲン、ポルシェ、アウディ、BMW、ベンツなど、名だたるメーカーだ。 そのドイツでどんどん産業が逃げ出している。 あのフォルクス・ワーゲンすら、国外に工場を移転しようとしていた。 なんとか踏みとどまったが…。 原因はエネルギーコストが高いことだ。 ムリな脱原発をやって、脱炭素に勤しんでいる。 緑の党がようやく政権から落ちて、ちょっと変わろうとしているが、まだマスコミは脱炭素らしい。 こんなコスト高になるところでやってられないということで、有名な化学メーカーのBASFは工場を移転したとのこと。 製造大国だったドイツがこんなことになっている。 日本も環境省が地球温暖化は人間が排出したCO2のせいだ、ということを推している。 純粋に科学的な根拠などない。 それ以外の事実はない、だから排除すると言わんばかり。 それこそ、「気候正義」をふりかざしていると言っていい。 正義という言葉ほど胡散臭いものはない。 特に政府が「これが正しい」というのはオカシイのだ。 小泉進次郎以降、環境省はヨーロッパの回し者に成り下がった。 脱炭素は産業窮乏化なのだ。 確たる証拠もなく、温暖化は全て人間の排出したCO2のせいだ、というのは間違っている。 |
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