考えたこと2

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有意味感
有意味感とは心理学の言葉。
英語でSense of Meaningfulnessという。

意味は「半歩でも一歩でも前に進もうという、モチベーション要因となる感覚を示した概念であり、人間の生きる力の源と考えられている」、とのこと。

「「困難は自分への挑戦で、これらに立ち向かっていくことに意味がある」と考え、前向きに対処できる。ストレスの雨に対峙する傘を引き出すためのモチベーション要因となるのが、有意味感という感覚」とも書いてある。

また、「仕事、という状況の中で、「自分の存在価値がある」と感じることができれば、有意味感は高まっていく。自分のやっていることに意味があるという感覚を持てれば、それに取り組んでいる自分自身に対しても意味を見いだすことができるのである」とも書かれている。

まさに、人間が物理的にではなく、社会の中で精神的に生きる上でのエネルギーのようなものが有意味感であろうと思う。

それは、「働く」というのはどういうことかを考えるときに、お金や経済的な裏付け以外に必要になってくるものだ。

これはその反対を考えてみれば、わかりやすい。
無意味感である。
自分が高い給料をもらって働いていても、それが意味がないとしか思えなかったらどうだろう。
河原で石を積んでは崩す。
石を片方の山から、他方の山に動かすのを繰り返す。
そんな仕事があって、高給が出るとしたら、やるだろうか。

もちろん、食うに困っている人はやる。
しかし、やり出したら、意味を求めてしまうのが人間だ。
そう簡単に「金のため」と割り切れない。
充分にお金が貯まったら、その人はその仕事は続けないだろう。
それが人間というものだ。

仕事というのは、誰か他の人のためにやるものだ。

それを支えているのが、有意味感。

だから、ちょっとくらいのサービス残業を気にして、やれブラックだとか、就業環境が悪いとか、文句を言ってはいけない。
それは誰かのためのサービスではない。
結局、その仕事が必要とされる誰かを満足させるための、自分にとってのサービスなのだ。

極論だが、仕事とはそういう側面を持っているのだと思う。




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