考えたこと2

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のべつまくなし
長男と話をしていて、飲酒の話になり、「のべつ飲んでいるのか?」という話になった。

ところが、この「のべつ」がわからないという。
のべつまくなし、という言葉なら知っているか、と聞くと知らないという。
当然、横にいた次男も知らないという。

そうか、「のべつまくなし」という言葉はわからない言葉になっていたのか。
他にも若い人に聞いてみると知らないという。
こういう言葉がいつの間にか死語になっている。

調べてみると、「のべつ」と「まくなし」は同じような意味。
「のべつ」というのは「述べる」に助詞の「つ」がついたもの。
要はしゃべりっぱなし、ということだろう。
「まくなし」は「幕なし」ということで、こちらも切れ目がないということだ。
両方重ねると、「切れ目なく」という意味になる。
「のべつ」だけでも同じ意味だ。

しかし、のべつまくなしに何かをする、というのはどこで覚えたのだろうか。
何かの本に出てきたのか、昔のテレビ番組で使われたのか…。

いつどんなふうにして覚えたかもわからない。

そういう言葉がいつの間にか死語になる。

こういうのが本物の死語かもしれないなあ。

| | 考えたこと | 22:04 | comments(2) | trackbacks(0) |
宇宙戦艦ヤマトのセンチメンタリズム
宇宙戦艦ヤマトの実写版の映画を見た。
だいぶ古い。
キムタクが主演。

日本人の美意識が過剰に出ている映画だと思う。
スケールは違うが、ブルースウィリスのアルマゲドンも同じように地球を救うストーリー。
この2つを見ると、日米の違いがよく分かる。

地球を救うために、ヤマトは犠牲になって神風特攻隊のような状態になるのだが、そのシーンが長い。延々と別れのシーンが続く。もうわかっているから、早く一人だけ残して退去しないと…、と思わせる。
ベタなシーンが続く。

対して、アルマゲドンの方は地球に衝突する小惑星に核爆弾を埋め込んで、誰かがそれを起爆しないといけない。
起爆場所に行く人をくじ引きで選ぶ。
当たりくじを引いた若者を連れて行く途中で、年配の方が代わって行くことになる。
時間は短い。これでもか、という長さはない。

今生の別れに、心理的に永遠の時間がかかる、というのはわかる。
しかし、事態は迫っているのだ。
そんなに別れの時間などない。

どちらがドラマチックか。
ぼくはアルマゲドンだと思う。

アルマゲドンには安易なセンチメンタリズムはない。
すべてお膳立てして、みんな揃って別れの場面をゆっくり悲しむ場面などいらない。
時間がないのだ。

何となく割り切れないものが残る映画だった。





| | 映画・舞台 | 00:02 | comments(0) | trackbacks(0) |