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2012.06.17 Sunday
ギター
ギターについては、何度か書いた。
でも、時々書かないといけないという気になる。 ぼくは昭和32年生まれだが、ものごころついた時には、家にはギターがあった。 珍しい家だったと思う。 初めて見たのは、スチール弦のギターだった。 それが壊れて、父が小学校の頃にクラシックギターを買った。 それが最初のギターだった。 ギターは小さなオーケストラ、というのが父の口癖だった。 会社の後輩の結婚式で、ギターを弾いたこともあったと思う。 昭和ヒトケタでギターを弾くのは結構珍しい。 家にマンドリンもあったから、父がマンドリンオーケストラもやっていたのかもしれない。 今はフォークで使われるフラットマンドリンをよく見るが、当時のマンドリンはボディの背面がラッキョウのような形でふくれているのが特徴だった。 昭和ヒトケタの時代は、ギター・マンドリンオーケストラの起こった時代だった。 今でも大きな大学にはあるが、それほどポピュラーではなくなった。 エレキギターが出てきたのが、ぼくらが小学校の頃。 勝ち抜きバンド合戦というような番組もあった。 ベンチャーズのパイプラインやダイヤモンド・ヘッドという名曲が出て、日本ではグループ・サウンズが出てきた。 タイガース、テンプターズ、スパイダース…、今の沢田研二や岸部シロー、岸部一徳、堺正章、井上順、かまやつひろし、萩原健一などは、当時のバンド出身だ。 そういえば、ぼくらが小学校から中学校のころは、エレキギターを弾くと不良になるとか言われていた。 今では、そんなことを言う人はいないが…。 それくらい、エレキギターが音楽にとってなくてはならないものになったのが、1970年代だと思う。 エフェクターもアンプも70年代に進歩した。 シンセサイザーも含めて、今の音楽のポピュラーミュージックのいろいろな演奏や録音のスタイルを確立したのが、その時代だと思う。 クリーンな音から、ディストーションといって歪んだ音、ワウワウ、トーキングモジュレーターなど、ひとつの楽器と言ってもいいほどのエフェクターも現れた。 エレキギターの歴史は、ポピュラーミュージックの歴史といっても過言ではない(と思う)。 ぼくはエレキギターを大学生の時に買った。 70年代の後半、もう不良と言われないころ。 あれから三十数年か。 人生は長いようで、短い。 |
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