考えたこと2

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デジカメ
今やデジカメ全盛期。

携帯電話も入れると、ほとんど一人一台と言っていいだろう。

最初はフィルムとは解像度が違い、おもちゃのようなものだった。
30万画素とかいう世界。

それが今や1000万画素を超えている。
これだけ短期間に2桁も増えたのはすごいことだ。

一流の写真家もデジカメを使う時代。

しかし、今までの写真という概念ではなく、デジカメは世界を変えている。
例えば証拠写真。
何枚撮っても大丈夫。
ハードディスクに入れておけば現像や焼き増しという作業は不要。
画素数が多いから、拡大してもきれいに見える。
だから犯罪現場を画素の多いデジカメで何枚も撮っておく。
後から必要なところを拡大する。
事件が終われば必要なファイルだけ残して、あとは消す。

今まで写真を使わなかったような場面でも、デジカメが使われる。

今までならスキャナを使って、スキャンしていたものを、一枚の写真で済ます。
字が読めるほど、画素が細かくなれば、それも可能だ。

また、仕事で写真を使うことも増えた。
新しい店の様子はどうだ?という電話に対して、写真を1枚とって添付して送るというような使い方も増えているだろう。

どこかが破損した、というような場合も、すぐに写真を撮って送ればおしまい。

コンピューターのトラブルも、こちらに来て、画面を携帯でカシャっと撮って、調べておきます、で終わり。

百聞は一見に如かず、という言葉がこれほど説得力を持ったことはないだろう。

一方で、サクラフィルムや富士フィルムはフィルム事業は大幅縮小(撤退?)した。
今フィルムカメラを使うのは、よほどのマニアだろう。

長い伝統の銀塩写真は風前の灯。

この変化はほんの10年間ほどの間でおきた。
銀塩写真数百年の伝統が崩れたのだ。

写真を仕事で使うには、すぐに見られることと、すぐに印刷できることが必要だった。
それと、大きなファイルを送るネット環境も必要だ。

それらがそろって、変化が起きた。

焼き増しの機械は印刷機になり、現像は不要になった。

DPEという言葉も、もうすぐ死語になる。

これだけ仕事の仕方を変えていて、あまり意識されていない。

おそるべし、デジカメ。





| | 考えたこと | 23:14 | comments(0) | trackbacks(0) |
ペルツマン効果
運転時のドライバーの心理。

安全だと思ったら、却って危険運転をする。
それがベルツマン効果…、とドラマで言っていたが、wikipediaには載っていなかった。

正確には、「シートベルトをする運転手は、より危険な運転をするようになるという心理的効果」のことだが、本当にそれをベルツマン効果というかどうかはわからない。

いかにもアメリカらしい研究だ(と思う)。

安全だと思ったら、危険なことをするということが、ある種合理的であるからだ。

アメリカをはじめとする西洋の人たちは、人間は合理的なものという思い込みがある。
というか、そうであるべきだと思っているのかもしれない。
いや、そう仮定しないと、いろんなことが予想できないという感じかな。

古典経済学では、個人は常に合理的行動をする、という仮定をされていた。
最近になって、行動経済学というジャンルが出てきて、人間は必ずしも合理的な行動をしない、ということが、これも規則正しく定義された。

よく通販である、いつでも返品できますというような宣伝。
いったん手に入れたものは、ほとんどの人間は返さないというような心理的効果が説明される。
それが行動経済学の分野。

それに対して、東洋では人間はもともと非合理的なものだという考えがある。
人間はそういうものだ、という諦観がある。

これが東西の一番の違いではないか。
と、以前読んだ、「木を見る西洋人 森を見る東洋人」という本に書いてあった。

ベルツマン効果、いかにも西洋らしい。
人は安全だと思うと、より危険な運転をする…。
なるほど、と思うが、それが100%ではないはずだ。

そう、人はいい加減なものなのだ。



| | 考えたこと | 00:33 | comments(0) | trackbacks(0) |