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2010.09.20 Monday
フェデラー
男子のテニス界では、ナダルがトップに立った。
今まではフェデラーの天下だったが、去年あたりから体力の限界が来たのか、相手が強くなったのか、負けはじめた。 今年の全米はジョコビッチに惜敗した。 しかし、フェデラーが強い時は、負ける気がしなかった。 そんなに筋骨隆々ではないが、華麗なテニスで、回りを寄せ付けない。 シングルハンドのバックで、舞うように打つ、という感じ。 蝶のように舞い、蜂のように刺すという言葉は彼のためにあった。 どんなところから、どんな体勢で返しても、ボールは必ずコートの隅のここしかない、というところに落ちた。 それでも、フェデラーが負ける姿を見たときは、疲れたように見えた。 負けるわけがない、と思っていた人が負ける。 どんな王者でも、時は残酷だ。 フェデラーはどう思っているのだろうか。 自分のスタイルを変えようとか、思うのだろうか。 筋トレをして、まだまだ頑張ろうと思うのだろうか。 これからの彼がどうするのだろうか。 もう一度勝てるようになるのだろうか。 かつての王者は、ランキングが下がることにどこまで耐えられるだろうか。 誰も彼の心境はわからない。 強くなることは難しい。 トップに立つことも難しい。 しかし、強くあり続けることはもっと難しい。 当たり前のことだが、そう思う。 |
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