考えたこと2

2024.9.24から、今までhttp:で始まっていたリンクが、https:に変わります。申し訳ありませんが、リンクが見られないときは、httpsに変えてみてください。
CALENDAR
<< September 2010 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >>
+SELECTED ENTRIES
+RECENT COMMENTS
+CATEGORIES
+ARCHIVES
+PROFILE
+OTHERS
手紙
仕事の関係で、手紙をもらった。
便せんで7枚もある、長い手紙だ。

先週、どうしても宴会に行けず、そのため手紙をワープロで打って、渡してもらった。
そしたら、3日経って手紙が着いた。

封筒の分厚さから、手紙の枚数がわかる。

今からちょうど2年前。
ウチの部署に2週間の実習で来た学生だ。

ぼくは直接の担当でもなかったが、とにかくその学生が描くマンガに感心した。

繊細な線画で、単純化して描いてあるのだが、目を線で描いたり、円で描いたり、場面によって使い分ける。
長い髪の毛が1本だけあって、その髪の毛でも感情を表現する。
時には顔を歪めて描いて、それがぴったり気持ちに合っていたりする。
そういう感性がすごい、と思った。
あんまりすごいので、「君、これ(マンガ)でやっていけるんちゃうか」と半分本気で言っていた。
もちろん、当人はそれは冗談だと思っていたみたいだが、ぼくは半分は本気だった。

ただ、マンガ家になるというのは、さくらももこも書いていたが、 大変な努力と運が必要らしい。
それで、半分だけ本気にした。

そんなわけで、その学生のマンガに触発され、ぼくもまねして描いた。
これがなかなか難しい。
かたちは似るが、やはり本物とは違う。
似たような線は描けるが、もうひとつ、「ツボにはまった」感じが出ないのだ。
だから、笑えない。やはり本物とは違う。
それでも、4コマのを2つくらい描いて、送った。

もちろん、仕事の話もしたし、ゴキブリの話題で盛り上がった事もあった。

当然だが、実習の課題は大変上手に仕上げた。
優秀な実習生だったと思う。

それが、苦労して社会人になって、宴会に来てくれた。
ああ、この会社でよかったなあ、と思える会社に就職したようだ。

そんな出会いを大切にしたい。

人生は短い。屁のようなものだ。

しかし、面白い。

こういう瞬間のために、人生はあるのだ。



| | 考えたこと | 22:24 | comments(0) | trackbacks(0) |