考えたこと2

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病院今昔
病院の中で、気をつけてみているといろんな制服の人がいる。

白衣、水色、青、紺の事務、ピンクなど。

白衣は医者で、水色は看護師。ピンクは事務職員で雇われている人。紺の事務は外部委託の人だろう。
上着が白で下が水色の人もいる。これは検査技師。
いろいろと専門化しているのだ。

本当にいろいろな職種がある。
昔は全て病院で雇っていたのだろう。
しかし、病院の中も様変わりした。

売店も何でも売っている。
昔のようにアンパンとミルクという感じではない。
病院で必要なものは全てそろっているし、職員のためのお弁当も売っている。
ファミリーマートもある。
食堂も3つもある。

掃除の人は外部委託だし、病院食も外部委託だろう。
電動のカートで運んでくる。

病院経営もある意味で楽になったのだろうと思う。

外部業者を探し、相見積もりを取って、競わせる。
掃除、警備、食事などは、そうなっている。

警備などは、非常階段のとなりに番号を貼った蓋のようなものがあって、何をするものかと思っていたら、警備の人が歩いてきて、そこに端末を入れて、抜き、去っていった。
ほー、そういうものだったのか。
見に来た証拠、というやつだ。

回る順序も決まっているのだろう。
そこに端末を入れれば終わり。
次の番号のところに行くのだ。

全てがシステマティックになっている。
委託の仕事は誰でもできるものでなくてはならない。

よくできたシステムだ。
電子カルテをはじめ、時間予約、設備予約、検査指示など全てIT化されている。

これだけよくなって、診察の精度はあがったか?

それが問題のような気がする。

ただ、時間当たり、たくさんの患者を見ること(検査すること)ができるようになった。
もちろん、それが儲けにつながり、第一の目的だろう。
それは達成された。

血液検査の部屋など、午前中見たらいっぱい並んでいたが、11時にはもう空いている。
検査の待ち時間が減ったからだ。
ややこしい伝票処理や、どれだけ血を採るか、何を検査するのか等、すべてオンラインである。
一本筋が通ったのだ。

だからといって、その結果を見るほうの腕は上がったのか。

検査、検査で、肝心の問診や触診をしていないのではないか。
患者の顔色を見て、話す声を聞き、どこが痛いのか、実際に触る。
そういうところが減ったのではないか。

風のガーデンというドラマで、緒方拳が町医者にこだわって、やっていた。
その人を診て、手当てをし、家で死なせてあげる。
そういう医療もこれからは必要だと思う。

データーはあくまでも参考だ。

ぼくはデーターを扱う仕事をしていたが、データーは自分の仮説の検証のために取る、という観点が必ず必要であり、データーだけで判断してはいけないと思う
別に仮説が間違っていても構わない。
それでも、仮説を立てることが必要だ。
それがあって、初めてデーターに意味が出てくる。

課長、部長はデーターを持っていったら、まず、君は何でこのデーターをとったんや?と聞く。
どういう仮説に基づいて、そのデーターを取ったのか?ということだ。
それをたたきこまれる。

医者にもそういう研修が必要ではないか。

門外漢のぼくが言うのもなんだけれど…。


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