考えたこと2

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人生は屁のようなもの
朝のドラマで水木しげるの父親が、死の数ヶ月前、屁をしたあとで言ったという言葉。

人生は屁のようなものだ。
大きな音をたてて飛び出すが、あっという間にあとかたもなく消えてしまう。
笑われもするし、嫌がられもするけども、全てはつかの間だ。
とるに足らんつまらんもので、けど、やっぱり面白いものだ。

なかなか深い言葉だ。

これを祖父役の風間杜夫が、安来の言葉でいうと、何ともいえない味がある。

いろいろな人が人生は〜のようなものだ、と言っている。

〜の部分に入るものは、夢であったり、物語であったり、映画、川、小説、山登り、ジグソーパズル、花火など、いろいろある。
そして、〜に入るものより、その後の理由がその人の人生観を表す。

それが屁であった、ということ。

人生は短い。そして笑われたり、嫌われたりするものだが、結局つかの間だ。
どうでもいいものだが、やっぱり面白いもの。

人間はなんのために生きているのか、わからない。
そんなものが数十年のあいだ、世の中に存在する。
その世の中というものも、いつまで存在するかわからない。
そんな足もとがふらついたところで、生きている。
本当に「とるに足らんつまらんもの」だ。
それでも、面白いものなのだ。

日本人の諦観みたいなものが、表されている。
でも、最後のところで、ポジティブに生きていこう、ということになる。

全てはどうでもいいものなのだ。

その「どうでもいいもの」を相手に、笑われたり、嫌われたりしながら、あくせく意味をつけようとする。
それが人間の営みなのだろう。

そんな思いを表した言葉。

人生は屁のようなものだ。

本当にそうかもしれない。


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