考えたこと2

2024.9.24から、今までhttp:で始まっていたリンクが、https:に変わります。申し訳ありませんが、リンクが見られないときは、httpsに変えてみてください。
CALENDAR
<< December 2016 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
+SELECTED ENTRIES
+RECENT COMMENTS
+CATEGORIES
+ARCHIVES
+PROFILE
+OTHERS
袖振り合うも…
昨日は一度一緒に仕事をした人と会った。

2008年から2009年あたり。
ぼくが大学の就職の仕事をして2年目くらいだ。
関西の企業30社ほどが出資して作った会社で、いろんなことをやっていた。

当時の就職事情はそんなによくなかったし、何かいい就職支援の方法はないかと言っていた時だった。
ちょうどそんな時、女性の新入社員の来訪を受け、会社の紹介を聞いた。
結局何ができるのか?と聞いたら、まだまだ入社したてといったフレッシュウーマンが「こんなのもできます、これもできます。こんな人材がいます」というような資料を出してきて、ちょうどいいから使ってみよう、ということになった。

内容はいろんな業界を知っている人に来てもらって、1日でそれらについて知ることができる、というもの。
当時のノートを見ると、休みの日に午前、午後に分けてやろうということになり、50人ほど集まった。
ブライダルなど人気業界もあれば、渋い専門商社もあり、良い企画だったと思う。
残念ながら、その女性が海外に行ってしまってしりすぼみになってしまったが…。

その時にその女性営業の上司だった人と再会した。
学長に会ってもらったし、ご自身もセミナーで喋ってもらったりしたので、ぼくの名前を覚えていてくれたのだろう。

双方ともその時の仕事は辞めている。
お互いにその後の顛末を話す。
興味深い再会だった。

まあ似たような業界に今もいるから、出会えたのだろう。
袖振り合うも他生の縁というが、まさにその通り。
この言葉は晩年に似合う。

今の老人は昔に比べて、10歳くらい若くなっているから、昔で言う晩年が10年伸びた。
だから、出会いも多いのかもしれない。

生きていると面白いことがある。

| | 考えたこと | 22:50 | comments(0) | trackbacks(0) |
教育困難校
東洋経済のページに「教育困難校」の記事があった。

ぼくは教育困難校という言葉を知らなかったが、それは読んで字のごとく「さまざまな背景や問題を抱えた子どもが集まり、教育活動が成立しない高校」のことだ。
筆者は高校受験こそ人生前半の最大の分岐点であり、「高校という学校段階は、子どものもつ学力、家庭環境等の「格差」が改善される場ではなく、加速される場になってしまっているというのが現実」だと説明する。

記事にはいかに教育困難校が大変なところか、ということが書かれている。
読むと、本当に大変だと思う。
この記事の最後はこうある。

『「教育困難校」の生徒たちは、周囲から「クズ高校」「モンキー高校」と軽蔑され、ただでさえ低い自己肯定観を高校3年間で、完膚なきまでに傷つけられてしまう。将来の夢も狭められ、ほとんどの生徒は貧困層予備軍として社会に出ることになる。在校中の中退率も高く、消息がわからない卒業生も少なくない。せっかく正社員で就職できても、社会人として必要なさまざまな能力が身についていないので、短期間に辞めてしまう例も多い。
だが、忘れてならないことは、彼らは家庭環境や、学校の教育環境、さらには周囲に気付かれなかった病気や障害などの理由で「教育困難校」に入るしかなかったという点だ。そんな彼らをこのまま打ち捨てておいてよいのか。それは、そこに通う生徒にとっても、日本社会にとっても大きなマイナスにならないか。そこを考える出発点として、「教育困難校」の実態について、今後、多方面から述べていきたいと思う。』

教育困難校の生徒や先生は本当に大変だと思う。

しかし、それを何とかしようと思うと、小中学校の状況を変えないとどうしようもない。
高校に上がってきた時には何ともならない状態だからだ。
元から絶たなければ、修復はできない。

繰り返すが、高校に入ってきた生徒たちを何とかする事は必要だし、大事なことだと思う。
でも、究極の対策は小中学校の教育体制を変え、入学してくる生徒たちを変えるしかない。
対処療法は必要だが、いつまでもそれを続けているわけにはいかない。
やはり大きな問題は義務教育なのだ。

もちろん家庭にも問題はある。
景気も悪い。
高齢者が増え、若い人たちに金が回らない。
しかし、それは当分変わらない。

早くなんとかしないといけないのは、義務教育のシステムだ。

そういうことを考えることこそ、教育関係者の仕事だろう。
若人たちが潰れていくのを見るのは辛い。

プログラミングを教えるのも大事だし、英語を教えるのも大事なんだろう。
しかし、なぜ教育困難校に行くような高校生が出てくるのか。
それをどうやったら減らせるのか。
そういうことこそ、考えなければならない問題だろう。

何でそういうことができないのか…。

| | 考えたこと | 00:14 | comments(0) | trackbacks(0) |