考えたこと2

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地上波の劣化2
東洋経済のネット記事に、ジャニーズ絡みで芸能事務所の寡占化が進み、テレビ局よりも強くなっている、というのがあった。

まあ、歌の世界でテレビメディアで取りざたされるのは、ジャニーズ、エグザイル、AKBというところだから、寡占ではある。
でも、昔を考えても、ホリプロが強かった時代もあれば、渡辺プロが強かった時代もあり、売れっ子を擁している芸能プロが強いという事はあったと思う。

ただ、その時代はメディアというとテレビ1強だった。
だから、テレビ局の側も強かったんだと思う。

振り返って、今は地上波の民放は凋落の一途。
広告費が出ないから、お金がない。
原因はインターネットだ。安価で有効なインターネットの広告が伸びている。
若い人たちのテレビ離れも深刻になってきた。
それらの影響で、芸能プロがテレビ局を操るようになったということだろう。

今回のSMAP解散は、一番苦しいフジテレビがジャニーズ事務所の言うことを聞いて、キムタクにSMAPの事務所移籍を否定させる会見を放送したのがきっかけだろう。
その後も、事務所側の意向に沿って事が運んできて、12月末で解散ということになった。
普段威勢のいい芸能レポーターたちも、ジャニーズ事務所に対しては、事務所からのコメント垂れ流し状態だろう。
彼らがジャーナリストではなく、サラリーマンだったということがよくわかる。
芸能界に近ければ近いほど、テレビ局に近ければ近いほど、ジャニーズ事務所を批判するようなことはできない。
元気がいいのは、もともと芸能界には関係なく、フリーでネット記事を書くような人たちだけだ。
テレビやラジオのメディア関係者からは、まともな状況説明はない。
知っていても、恐くてできない。
どこかの局が、元SMAPのマネージャーに独占インタビューをやってもいいのに、そんなことはあり得ない。

今は過渡期なんだろう。
朝から夕方まで、わけの分からないワイドショー(今は情報番組というらしい)や、プライムタイムに何のためにやっているのかわからないバラエティ(昔なら深夜枠だったようなもの)を堂々と垂れ流している地上波は、見ている人のレベルが下がっていることを表しているのだと思う。
まともなニュースを望む人たちは、すでにネットの世界に移動している。
知りたい情報を検索して、グーグルの上位に示される記事を2つ3つ読めば、それでおしまい。
ニュースサイトを見れば、どんなことが起こっているかはわかる。
BSのワールドニュースでは、世界を知ることができる。

今の地上波が、どんな風に生き残り策を考えているのかはわからない。
何も考えていないから、今の状態になっているのか。
ネットとの連携や、今の地上波にしかできないことなど、考えないといけないのだろう。

でも、ジャニーズ事務所がテレビ局よりも強くなりすぎて、芸能マターとはいえ、真実を報道できないような状態はオカシイと思う。
そんな姿勢なら、他の事でもまともな報道などできないだろう。
長いものには巻かれない、というのがジャーナリズムだったはずだ。
この状態は軍隊の提灯持ちになった戦前の状況と変わらない。

これからどうなっていくのか…。


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