考えたこと2

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人生の逆算
コラムを読んでいたら、「人生の逆算」という言葉があった。
ある年齢までは、死はまだ100年以上先という感覚で遠くはなれたものだが、それが近づいてくると突然意識し始めるということだ。
それを思いださせるのは、身近な人の死であったり、自分たちの世代の有名人の訃報であったり、仕事を辞めたりするイベントであるという。
それが「人生の逆算」。

ぼくらの世代が本格的に人生の逆算を始めるのは、男性ならあと10年弱くらい先か。
仕事をしているサラリーマンなら65歳でほとんどは定年で、そこから5年くらい。
自営ならまだまだ仕事をするだろうが、体力的な問題や健康上の問題が出てくる時期だ。
女性は男性よりちょっと遅いから、あと15年くらい先になるかもしれない。

でも、「人生の逆算」の基準点はどう算定したものか、難しい。
いつ死ぬかわからないからだ。
普通は、平均寿命から逆算することになるんだろう。

ぼくの父は75歳で亡くなったから、それを逆算の基準にする手もある。
同性の親の年齢は、ある程度基準になるものだと思う。
10年後に、まだ自分の父親が健在だという人はやっぱりそこまで生きると仮定するだろう。

でも、ぼくらが若い時よりも、年を取るのは遅くなったと思う。
昔と今では、60歳という年齢はだいぶ違う。
10年は若返った。
テレビに出てくる人たちや馴染みの歌手の中に、実際60歳以上の人はたくさんいる。

調べてみると、ラサール石井や桑田佳祐が60歳、明石家さんまが61歳、ユーミンが62歳、山下達郎が63歳、桃井かおりが64歳、中村雅俊が65歳、ジュディ・オングが66歳、井上陽水が67歳、小田和正が68歳、吉田拓郎が69歳、タモリが70歳。
まあ、普通に仕事している人よりは10歳くらいは若い感じだ。

そういえば、こないだ小田和正と吉田拓郎がテレビで対談していたが、あの時70歳までにやっておこうというような話も出ていた。
彼らも人生の逆算を始めたようだ。
改めて時間の流れを感じる。

そういえば、こないだ吉田拓郎のコンサートの宣伝を見た。
9月〜10月に関東でやる。
2009年に「最後の全国ツアー」の最中に気管支炎になって中止になったり、ガンを治療したりした過去を乗り越えてやることになる。
拓郎も逆算しているんだろうなあ。
「結婚しようよ」を歌っていたのが、ついこないだという感じなのに。

小田和正はまだまだ元気だが、70歳を区切りに全国ツアーはやめるかもしれない。
あと1年か2年…。

こういうことが、老年を勇気づけ、人生の逆算を意識させることになる。

これからどんどんそういうコンサートが増えてくるだろう。

拓郎は最後は「落陽」で締めるのだろうか。
それとも「今日までそして明日から」だろうか。


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